アイコン 追報:(株)真秀コールド・フーズ(奈良)/民事再生申請

Posted:[ 2020年3月 5日 ]



冷凍食品製造の(株)真秀コールド・フーズ(奈良県五條市住川町888-9、代表:浦島申次)は3月2日、申請処理を植村淳子弁護士(電話06-6231-3210)ほかに一任して、奈良地方裁判所へ民事再生法の適用申請を行い、監督命令を受けた。監督員には、北岡秀晃弁護士(電話0742-20-0510)が選任されている。

負債額は約50億円。
 
同社は平成27年5月に奈良県中央卸売市場の冷蔵冷凍倉庫運営を手掛ける第3セクターの奈良市場冷蔵(株)(奈良県大和郡山市)の事業引継ぎと冷凍米飯事業への進出を目的に設立された会社。奈良県や金融機関の支援の下に、奈良市場冷蔵(株)の役員などが中心となって設立、平成29年3月には奈良県五條市の「テクノパーク・なら工業団地」に、総工費36億円をかけ、大型冷凍保管倉庫を併設した冷食炒飯・冷凍ピラフ・冷凍おにぎりなどの冷凍食品の製造工場を完成させた。


しかし、第3セクターによくある確たる受注見通しも立てず、大工場を建設し、冷凍保管倉庫は事業承継で受注はあるものの、冷凍食品は大手食品会社のOEM製品の受注などしていたものの、機械の不具合など生じ、本格稼動にも時間がかかり、平成30年12月期の売上高は約11億円にとどまり、借金返済どころか、運転資金に行き詰まり、今回の事態に至った。
 
追、食品加工業者が新工場を建てるのと異なり、最初から奈良市場冷蔵からの頭でっかち経営、杜撰な計画でスタートさせ、こうした顛末となっている。
食品加工業者に超格安で売却するか、スポンサーになる食品加工会社を見つけ、経営をすべて委ねるしかない。天下りを完全に廃止、上層部を一掃しなければ再生はできないだろう。
機械設置メーカーに損害賠償を請求すべきだろうが、ろくに検収もせず操業させた結果だ。素人経営はこれだから潰れる。
国や県などから補助金や助成金をいくらもらったのだろうか。それも使い果たし・・・

 

社名
株式会社 真秀コールド・フーズ
代表者名
浦島 申次
所在地
奈良県五條市住川町888番9
設立
平成27年5月
資本金
4,300万円
業務内容
冷凍米飯の製造・販売 冷凍倉庫業
取引銀行
南都銀行
日本政策金融公庫(農林・中小)
商工中金
りそな銀行

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