新コロナ惨禍、12月の感染者数は22日までに54,605人も発生して累計でも20万人を突破している。
死亡者数も22日までに852人の方が亡くなり、11月の373人に対して既に2.3倍と異常に多くなっている。
重症者が少なければ手厚い医療や看護が受けられ、致死率も下がるが、医療現場が逼迫してくれば、余裕がなくなり致死率も高くなっている。
こん日の感染者急増、軽症者・中等症者急増、重症者急増、死亡者急増により新コロナ対応病院が逼迫、医師たちの団体も現場も悲鳴を上げている。
新コロナの感染が急拡大する中、新コロナの拠点病院が次々に新コロナウイルスに陥落、拠点病院から外れる現象が生じ、自治体が確保したというベッド数も、(一時的に)皮算用に終わっている地域も既に発生している。
こうした問題は全国のどこの自治体でも生じる問題であり、多めに確保しておく必要がある。旭川市の医療崩壊寸前だった事案を教訓とすべきだろう。
<重症化率>
現在感染者数に占める重症者数の割合は月末数で見る限り、10月2.6%、11月の2.4%、12月は21日までに2.3%と減少傾向にある。ただ、感染者の絶対数が急増し高止まりしているため重症者数も増加してきた。それでも、死亡者数が多いため重症者数は引き換えに抑えられてきているともいえる。
<致死率>
11月の致死率は0.78%、12月は22日までで1.56%と先月より倍に高じている。感染者の新規発生件数が2000人場合、1.56%で31人が毎日死亡することになり、3000人では46人が毎日亡くなることになる。重症者の治療に時間を多く取れれば致死率は下がる。高齢者は既往症を持っている人も多く、手厚い治療や看護が必要だろうが、新コロナ患者数の急増にそんなゆとりはまったくなくなっている。
<ワクチン効果実現まで まだ4ヶ月以上>
ワクチンで集団免疫が構成される70%接種による新コロナ収束、50%接種でも新規感染者数は大幅に落ちてこようが、それは5月以降になる(接種は1人2回必要)。
3月までは現状維持が続こう、4月になれば高齢者の接種が優先されており高齢感染者は大幅に減少するものと見られる(看護師さんたちも4月まで特に頑張りが必要だ)。
あと4ヶ月あまり、それまで何とかして国民全員が自己防疫強化をはかり、新コロナウイルスに遭遇する局面を可能な限り避け、感染リスクを減らし続けるしかない。
宣言と同等の効果が生じる年末年始の12月28日~1月11日が重要になる。
命あっての盆・正月・家族。
<脅威の新コロナウイルす変異種・2種>感染力アップ型と凶暴型
新型ウイルスの変異種が世界各地で見つかっているが、イギリスの変異種は感染力が1.7倍、子供にも感染するリスクを高めると現地感染症研究者から報告されている。
一方、南アフリカの変異種は若者でも重症化をもたらすという強力ウイルスへの変異種、凶暴型であり、更なる分析と注意が必要だ。
イギリスの変異種については、ファイザー製やモデルナ製のワクチンは有効の可能性が大きいと会社が公表している。南アフリカ型はまだ詳細発表も具体的検証もなされていない。
どちらも怖いが、加藤氏率いる厚労省は3月12日~19日まで成田検疫所でPCR検査用の試薬に不具合を起こし、欧州の感染急拡大でロックダウンを怖れた日本人ビジネスマンや旅行者たちが急遽大量帰国、検査も受けず欧米から全国へ帰郷し、全国へ欧州型新コロナウイルスを蔓延させる直接的原因を作った。こうしたことがないように、今回は万全な対応を田村氏率いる厚労省にはお願いしたいものだ。