追報:タクマ子会社の「カンポリサイクルプラザ」/特別清算開始決定 <京都>
続報。東証一部上場の(株)タクマが親会社で、複合型総合リサイクル施設運営のカンポリサイクルプラザ(株)(所在地:京都府南丹市園部町高屋西谷1、代表:中川英信)は1月21日、京都地裁園部支部において特別清算開始命令を受けた。
負債総額は約79億円。
資本金は4億円。
同社は平成11年4月に設立、各種廃棄物のリサイクルができる複合型のリサイクル施設として京都の(株)カンポと東証一部上場の(株)タクマの共同出資により設立された会社。
50億円以上の投資により施設は作られたものの、計画通り、廃棄物の受け入れがなく、売上不振が続き、2019年に受入停止、その後、撤去等行い、処理も済んだことから今回の最終処理となる解散の決議を親会社のタクマが行ったもの。
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破綻要約 JC-NET |
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破綻企業名 |
カンポリサイクルプラザ(株) |
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本社地 |
京都府南丹市園部町高屋西谷1 |
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代表 |
代表清算人:牧野誠司弁護士 |
4 |
設立 |
1999年4月、 |
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資本金 |
4億円 |
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業種 |
複合型リサイクル施設運営会社 |
7 |
売上高 |
以前のピーク期、約15億円 |
2008年3月期、約5億円 |
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破たん |
2022年1月21日、 |
特別清算手続きの開始決定 |
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裁判所 |
京都地裁園部支部 |
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負債額 |
約79億円 |
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破綻事由 |
同社は京都市の(株)カンポとタクマが出資した複合型リサイクル「カンポリサイクルプラザ」の運営会社。2001年に50億円を投じサーマルリサイクル施設を完成させ、施設を稼動させた。しかし、2006年になり基準値以上のダイオキシンが検出され、一時操業停止に追い込まれた。その後タクマが連結子会社にして再建を図っていたものの、処理する廃棄物量が計画を大幅に下回る事態が続き、経営不振から2019年3月実質事業停止、施設の撤去作業を進め、昨年10月解散を決議していた。 なお、タクマは前期までに引き当て済みで今期の決算に与える影響はないとしている。 |