米複合企業スリーエム(3M)は25日、従業員を世界で約6000人削減すると発表した。人員削減は今年に入って2回目。前回は2500人の削減を発表していた。2回合わせて8500人、全従業員の10%が削減されることになる。
人員削減は全事業・地域に及ぶ見込み。経営陣や首脳部の規模縮小を目指すという。
消費者向け電子機器への需要が低迷する中、コスト抑制を図る。また、自動車の電動化や家の修繕などの高成長事業に焦点を移し、気候変動に関する技術や次世代家電などの新興成長分野に優先的に取り組むと発表した。
IT産業では、Amazon、Google、Meta、Microsoft、Zoom、セールスフォース、ツイッターなどがすでに大量解雇している。ウィズコロナ策により巣篭もり需要が剥離するどころか、その反動で需要が減少すると見ている。
世界のIT企業1000社以上の解雇情報をまとめるwebサイト「Layoffs.fyi」は、2022年11月~2023年1月の期間中に全世界で12万人以上が解雇されたデータを公表している。