米ハゲタカKKR傘下のマレリ 国内で35歳以上約800人削減
新型コロナの影響などで経営が悪化した、自動車部品大手のマレリホールディングスが、立て直しを急ぐため、国内で800人規模の人員削減を行う方針を固めたことが分かったと報じられている。
前身の会社が日産自動車の子会社だったカルソニックカンサイ(マレリと経営統合/承継会社はカルソニック/マレリに社名変更)、世界的に大手の自動車部品メーカーとなったマレリは、新型コロナで一時、自動車の需要が世界的に落ち込んだ影響などで売り上げが減少し、経営が悪化したため、事業を続けながら経営再建を目指す「事業再生ADR」と呼ばれる制度の利用を今月、申請した。
負債総額は1兆1000億円に上り、会社は金融機関に債権放棄などの支援を求めている。
こうした中、同社は今後、国内で800人規模の人員削減を進め、ほかの合理化策と合わせ、3年間で1000億円規模の固定費削減を目指す方針を固めたという。
具体的には、今年5月から35歳以上の従業員を対象に退職金を加算する形で希望退職を募ることにしていて、すでに労働組合にも提示したという。
また、アメリカやメキシコなど海外の拠点でも人員の削減を進める。
マレリとしては、厳しい合理化に踏み込むことで、支援を求めている金融機関から理解を得るとともに、経営の立て直しを急ぐねらいがある。
以上、
ハゲタカたちは旨くいけば高く売り飛ばし巨額を手にし、今回のように旨くいかなければ、金融機関に債権カットさせ、財務体質を改善させ、健全体質してから、売り払い儲ける算段。
金融機関は債権カット分について、見合いの株をKKRから無償譲渡を受けるべきではないだろうか。
カルソニックがマレリを買収したのが約8000億円、KKRがカルソニックを買収したのが約5000億円。
KKRはマレリをカルソニックに抱えさえ、社名もマレリに変更、そのため元カルソニック=現マレリの巨額の負債総額となっている。
ハゲタカKKRが好き勝手に伊マレリを買収したものである。
伊のマレリ工場の人員削減はどうなっているのだろうか、KKRがマレリ買収の際、既定年数は人員削減しないと伊政府と約束をしている可能性もある。マレリ名称も伊政府の買収認可要件に挙げられ、そのためカルソニックから社名変更している。
すでにマレリは日本企業ではなく、米ハゲタカの持ち物。日本のダボハゼの金融機関を手玉にするようだ。