アイコン ASML 第1四半期の受注高低迷 予想を大幅に下回る

Posted:[ 2024年4月17日 ]

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングは4月17日、2024年1~3月(第1四半期)の新規受注がアナリスト予想を下回ったことを明らかにした。最先端装置への半導体メーカーからの需要が後退した。
発表によると、1~3月の受注は36億ユーロ(約5900億円)。
ブルームバーグが調査したアナリストの予想平均は46億万ユーロだった。
昨年10~12月(第4四半期)の受注は91億9千万ユーロと過去最高を記録していた。
ピーター・ウェンニンク最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「2024年通期の見通しは変更しない。業界が不振から回復を続けていることに伴い、下期(7~12月)は上期(1~6月)よりも好調に推移すると見込んでいる。2024年を移行の年とみている」と説明した。

ASMLは、スマートフォンから高度な軍事機器まで、あらゆるものを動かす最先端の半導体を製造するのに必要な装置の世界唯一のメーカー。

中国の半導体テクノロジーの発展を抑えることを狙うオランダと米国の輸出規制は、ASMLが中国に最先端機器を輸出することを制限している。

 



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同社は昨年、中国の半導体メーカーが規制実施前に先端の露光装置を購入しようとしたため、中国からの旺盛な需要の恩恵に預かった。

今年1月1日に完全施行された新措置により、ASMLは同社の装置の中で2番目に高性能なカテゴリーである液浸深紫外線(DUV)露光装置を中国に販売することが制限されている。
ASMLはこれまでも、米政府の働きかけを受け最先端の極端紫外線(EUV)露光装置を中国に販売することができなかったが、今年は中国向け販売の最大15%が新たな輸出規制の影響を受けると想定している。

ASMLは、今年の売上高が2023年と同程度になるとの予想をあらためて示している。
同社にとって、中国は大市場、安保含む米中貿易戦争に、同社製品は大きく輸出規制されている。

これを受け、日経平均は、これまで株価の牽引役となっていた半導体製造装置関連銘柄が沈没、3日連続の株価下落となっている。

米国の中国に対する規制強化は強まる傾向にあり、2ナノを可能にした最先端のEUV規制から今年からは10ナノ以上の水準のDUVの規制に今年から強化している。
中国勢は現行規制外製品を大量購入に動いている。米国では対中国強硬派の保守派により対中輸出をさらに規制強化する動きがあり、それに対応してものと見られる。当然、トランプ政権誕生でも輸出規制は強化される。トランプ氏は大統領になれば、現行の最高関税率の25%を60%に引き上げると吠えているほど。

市場環境、中国は限られ、米国ではChips法に基づき2027年まで新工場建設が目白押し、日本や欧州でも半導体工場が新設される。既存工場でも最新機への更新需要がある。
ただ、今後は各種システム半導体と高速メモリ半導体を組み合わせたセット事業、パッケージ化の事業が拡大し、対応した検査機器メーカーも需要が拡大する。TSMLも日本にセット工場も作る計画を持つ。


スクロール→

オランダASMLの受注状況 極端紫外線超極細半導体製造装置

 

231

232

233

234

241

中国

8%

24%

46%

39%

49%

韓国

26%

27%

20%

25%

19%

台湾

49%

34%

24%

13%

6%

米国

15%

10%

5%

11%

6%

EMEA(欧州)

1%

2%

4%

8%

20%

 

IOT、自動運転車、生成AIGPU

SOX半導体指定銘柄株価指数

12月月初相場

指数

2015

663.48

2016

906.47

2017

1,253.05

2018

1,155.17

2019

1,849.62

2020

2,795.15

2021

3,946.16

2022

2,532.11

2023

4,175.47

24/4/16.

4,720.53

 


スクロール→

↓日本の最近の株価

2024

日経平均 

前日比

3/22.

40,888

 

3/27.

40,762

 

4/4.

39,773

 

4/11.

39,442

-139

4/12.

39,523

81

4/15.

39,232

-291

4/16.

38,471

-761

4/17.

37,961

-510

 

 


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