アイコン 米アップル/iPad商標権で敗訴 中国

6日の中国紙の南方都市報は、米アップルが、タブレット端末「iPad」の商標権を侵害されたとして、深セン市の唯冠科技(Proview Technology)を提訴していたが、深セン市の中級人民法院は、アップルの訴えを退ける判決を言い渡した。
南方都市報によると、中級人民法院は、唯冠科技が2000年には、「iPad」の商標を、中国を含む複数の国で法的に登録していたとして、米アップルの訴えを認めなかった。
アップルにとって、中国でiPadの商標権を獲得することは、今後の中国での展開に非常に重要な位置付けであった。
中国の財新網によると、唯冠科技は、逆に米アップルに対し、商標権を侵害されたとして、100億元(15億ドル=1,155億円)の損害賠償を求める訴えを起こしている。

アップルが、地元アメリカで、サムスン電子のスマートフォンとタブレットPCの販売差し止めを求め提訴していた事件も、米裁判所は棄却している。

なお、唯冠科技についてはこんなニュースも過去あった。
外部ディスク記憶システムの世界最大手のEMC社、中国での業務展開をスタートさせていたが、中国で同じく「EMC」というブランドを使用しているディスプレイのメーカーである唯冠科技(深圳)有限公司は、正式に商標権侵害を理由に米EMCを提訴し、賠償金8000万人民元を支払うよう求めた。両社の裁判は1995年から開始されている。
「EMC」は唯冠科技のサブブランドとしているが、訴訟資料によれば、「EMC」というブランドは、もともと南通宇泰電子有限公司が、米EMCの下請けをしていた経緯があり、同社が1992年に国家工商行政管理局商標局に登録出願を提出し、1993年12月に認可され、商標の範囲が「ディスプレイ」であったもの。1995年、唯冠科技は、会社を設立した後に、「EMC」の商標を登記した南通宇泰から、この商標の譲渡を受けた。
唯冠科技は、米EMCが中国大陸へ進出する前に、南通宇泰側に「EMC」の商標登録出願をするよう委託したとされている。
こんなんが守銭奴国家の中国企業の実態。まともな商売では考えられない。
 

[ 2011年12月 7日 ]
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