ビットアイル/第1四半期 単元株変更 今高成長
天王洲に本社を有する寺田倉庫の実質子会社であるビットアイルは、都市型データセンター運営を事業としている。自前設備に強みを有している。
同社は、国内ITアウトソーシングサービス市場は、平成22年に2兆7,016億円であった市場規模が、その後5年間年平均成長率3.5%で推移し、平成25年には3兆1,555億円となることが見込まれている(矢野経済研究所)。
ITアウトソーシングサービスは、利用者側にとってはコスト削減に繋がるサービスでもあるため、景気の先行きに不透明感が増す状況の中でも、ユーザーニーズの多様化に対応したサービスによってコスト削減を実現させつつ、経営基盤強化に繋がるサービスを提供することができる企業を中心に、当該市場は引き続き堅調な成長を継続することが予想されている。
また、当社グループの中核サービスであるiDCサービスと相関性の高いデータセンター市場は、平成22年に9,526億円であった市場が、クラウドコンピューティングやSaaS等新たなサービス需要の高まりなどにより平成23年には1兆221億円に、平成24年には1兆1,488億円に達すると見込まれ、その後も10%程度の成長が見込まれている(IDC Japan)。
このような環境下、当社グループは当第1四半期連結累計期間も、引き続きiDCサービスの販売を進めることによりデータセンターの稼動率を高めるとともに、レンタルやクラウドサービスを中心としたマネージドサービスの収益も拡大するなど、iDCサービス、マネージドサービスが順調に推移した結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は34億76百万円(前年同期比25.4%増加)、営業利益7億17百万円(前年同期比75.1%増加)、経常利益6億42百万円(前年同期比92.1%増加)となり、四半期純利益は3億63百万円(前年同期比91.6%増加)となったとしている。
<iDCサービス>
iDCサービスは、堅調な市場環境に応え得る拡張性のあるスペースと十分な受電能力を備えたデータセンターを基盤に、引き続き営業体制を整備・強化した結果、当第1四半期連結会計期間末において稼動ラック数は4,143ラック(前年同期比21.4%増加)となり、売上高、顧客数ともに着実な積み上げを達成することができた。
その結果、iDCサービスの当第1四半期連結累計期間の売上高は25億28百万円(前年同期比22.0%増加)となった。
<マネージドサービス>
マネージドサービスは、クラウドサービスの強化をはかったことに加え、レンタルサービスの販売も増加したこと等により、売上面、収益面のいずれも向上した。
その結果、マネージドサービスの当第1四半期連結累計期間の売上高は7億23百万円(前年同期比57.7%増加)となったとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
11年7月期第1四半期 | 2,772 | 410 | 334 | 189 |
12年7月期第1四半期 | 3,476 | 717 | 642 | 363 |
前期第1四半期比 | 125.4% | 174.9% | 192.2% | 192.1% |
12年7月期通期予想 | 15,000 | 2,600 | 2,300 | 1,250 |
11年7月期実績 | 11,949 | 2,032 | 1,732 | 903 |
10年7月期実績 | 9,731 | 1,376 | 1,070 | 628 |
09年7月期実績 | 7,866 | 880 | 637 | 336 |
通期予想/前期比 | 125.5% | 128.0% | 132.8% | 138.4% |


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