サムスン電子4~6月期 売上高▲8.3%減、営業利益▲4.0%減 S6想定以下
サムスン電子が7日発表した4~6月期連結決算(速報値)は、売上高は、前年同期比▲8.3%減、前期比1.9%増の48兆ウォン。営業利益は6兆9000億ウォン(約7500億円)と前年同期比▲4.0%減少、前期比では15.4%増。
営業利益は、2013年7~9月期に過去最高の10兆ウォン超を記録した後、減少が続き、昨年7~9月期は4兆600億ウォンまで落ち込んだ。しかし、 10~12月の5兆2,900億ウォン、今年1~3月期の5兆9,800億ウォンに続き、4~6月期は6兆9,000億ウォンと、緩やかながら改善傾向に ある。
ただ、主要証券会社の平均予想(7兆1,749億ウォン)は下回った。
スマートフォンのフラッグシップモデル「ギャラクシーS6」シリーズの発売効果に期待し8兆ウォン台という見通しも出たが、販売台数はそこまで伸びなかったようだ。
事業部門別の業績は今月末の確報値の発表で明らかになる。
半導体などのDS(部品)部門はDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)とNAND型フラッシュメモリーの堅実な需要を支えに、営業利益が前期(3兆3,900億ウォン)に引き続き好調を維持したとみられる。システムLSI(高密度集積回路)事業も黒字転換したもようだ。
一方、発売初期に大きな反響をみせたギャラクシーS6シリーズは、期待ほどは販売が伸びなかったとされる。
S6エッジの初期の需要増に供給が追いつかなかったことや欧州の景気回復の遅れなども響いたと業界はみている。
そのため、スマホ事業を中心とするIM(ITモバイル)部門の営業利益は3兆ウォンには及ばなかったようだ。
同部門は、昨年後半に低調だったが、今年1~3月期(2兆7,400億ウォン)に盛り返し、4~6月期は3兆ウォンを超えるとの期待もあった。
CE(消費者家電)部門は、エアコンなどの生活家電が回復したほか、テレビの収益性が改善した。前期の営業損失(▲1,400億ウォン)から、4~6月期は小幅黒字に転換すると見込まれている。
同社からの詳細発表は後日となっている。
以上、1ウォンは0.107471円、約0.11円。
昨年5月と11月に販売した製品を、今年4月リニューアルして盆と正月を一緒にしたような販売政策をとり4月販売開始した。4~6月期に主力販売台数となったものと見られる。昨年は、5月販売で翌四半期(7~9月)まで主力売上台数が重なっている。しかも、今年は秋商戦の新作をどうするのかも心配される。
スマホは、大票田の中国がすでに飽和状態となり、小米科技(シャオミ)も今期1億台販売計画をすでに見直している。1~6月の小米のスマホ販売台数は前期比33%増の3,470万台、因みに同社の2014年度の総出荷台数は前年比227%増の6,112万台だった。
中国市場は、アップルが圧倒的な強さを誇るプレミアム市場を除き、すでに群雄割拠の春秋戦国時代に突入している。しかも、こうした中国メーカー大手3社は。インドなど次なる商圏へ駒を進めており、そうした国々でもサムスンは戦いを強いられることになる。
TVなど今や世界中で中国勢に追い立てられ、4Kなど大型商品では韓国2強がまだ優位に立っているものの、いくらシェアが高い家電製品でも利益が伴わなければ、いずれ戦いに負けることになる。
Samsung Galaxy端末販売経過
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販売端末
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発売開始時期
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GALAXY Note
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2012年4月
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GALAXY SⅢ
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2012年6月
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GALAXY NoteⅡ
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2012年11月
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GALAXY SⅢα
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2012年12月
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GALAXY S4
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2013年5月
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GALAXY Note3
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2013年10月
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GALAXY J
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2013年10月
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GALAXY S5
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2014年5月
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GALAXY Note Edge
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2014年11月
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GALAXY S6 Edge
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2015年4月
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GALAXY S6
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2015年4月
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2014年スマホ販売ランキング
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メーカー
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/百万台
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シェア
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サムスン
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316.6
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24.4%
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アップル
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192.6
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14.8%
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レノボ(ノキアも買収)
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94.1
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7.2%
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ファーウェイ(華為)
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75.3
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5.8%
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小米科技
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61.2
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4.7%
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LG
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59.6
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4.6%
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TCL-Alcatel
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37.0
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2.8%
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その他
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463.6
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35.7%
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合計
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1,300.0
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Counterpoint Technology Market Research版
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