アイコン 6月の勤労統計 実質賃金▲2.9%減 景気の足引っ張る

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労働省が4日に発表した6月の毎月勤労統計調査(速報)によると、労働者1人当たりの平均賃金を示す「現金給与総額」は、前年同月比▲2.4%減の42万5727円となり、7ヶ月ぶりのマイナスとなった。
物価変動を反映させた実質賃金は同▲2.9%減で、5月の確報が前年同月比で変わらなかったため、2ヶ月ぶりのマイナスとなった。

所定内賃金は0.4%増加し241,618円となっている。

ただ、残業や各種手当てが減ったのか所定外は▲0.4%減の19,020円と減少した。
肝心の所定内賃金が減少した職種は、
鉱業,採石業等、建設業(所定外が大幅増)、運輸業,郵便業、卸売業,小売業、不動産・物品賃貸業、飲食サービス業等、その他のサービス業となっている。

夏季賞与(ボーナス)を指す「特別給与」は、前年同月比▲6.5%減の16万5089円と大幅に減少した。 企業がボーナスの支給月を6月から、5、7、8月に分散変更するケースが増えた影響が出たとみられているが、5・6・7・8月を集計して精査する必要性がある。確かに5月は25.2%と大幅に伸びている。 ただ、5月は大手が賃上げを4月に遡り支給した分を特別支給にカウントさせた可能性もある。

 景気の良し悪しを反映するサービス産業や製造業などの「パートの賃金」は、所定内(▲0.3%減)も所定外(▲0.1%減)も減り、特別支給分(▲0.7%減)も減っている。
 これから見れば、庶民の購買は悪化して、パートが給与も減らされていることが裏付けられる。

以上、
なぜ公務員が掲載されないのか不思議でならない。公務員は「別格」「お上」ということだろうか。

 

5人以上
現金給与総額
所定内・外給与
特別支給分
産   業
 
前年比
 
前年比
 
前年比
 
調 査 産 業 計
425,727
-2.4
260,638
0.4
165,089
-6.5
 
 
 
 
 
 
 
鉱業,採石業等
352,206
-29.4
269,895
-3.8
82,311
-62.3
建  設  業
450,321
-0.5
320,981
0.4
129,340
-2.6
製  造  業
485,415
-2.1
302,246
0.2
183,169
-5.7
 
 
 
 
 
 
 
電気 ・ ガス業
933,474
-4.9
449,731
2.5
483,743
-10.7
情 報 通 信 業
819,509
-2.9
384,315
1.8
435,194
-6.7
運輸業,郵便業
438,186
-1.8
285,931
-0.4
152,255
-4.3
 
 
 
 
 
 
 
卸売業,小売業
318,138
-5.2
224,569
-0.3
93,569
-15.2
金融業,保険業
853,860
-1.4
361,471
2.6
492,389
-4.0
不動産・物品賃貸業
464,737
-9.2
285,241
-4.1
179,496
-16.3
学 術 研 究 等
694,525
4.8
361,324
1.8
333,201
8.1
 
 
 
 
 
 
 
飲食サービス業等
134,362
-1.3
118,359
0.1
16,003
-10.2
生活関連サービス等
239,166
-3.1
194,524
2.0
44,642
-20.5
教育,学習支援業
680,239
2.2
298,008
1.0
382,231
3.0
 
 
 
 
 
 
 
医 療,福 祉
387,579
-5.6
250,950
1.6
136,629
-16.3
複合サービス事業
513,137
-6.6
286,637
0.2
226,500
-14.1
その他のサービス業
338,788
-0.2
225,585
-0.5
113,203
0.3
 
 
 
 
 
 
 
事業所規模30人以上
調査産業計
517,779
-3.1
290,179
0.8
227,600
-7.7
製造業
549,104
-2.5
320,287
0.3
228,817
-6.2
卸売業,小売業
379,602
-9.7
240,337
0.2
139,265
-23.0
医 療,福 祉
461,966
-7.2
287,348
2.1
174,618
-19.4
調査産業計
 
 
 
 
 
 
 一般労働者
564,276
-2.4
330,756
0.6
233,520
-6.2
 パートタイム労働者
101,366
-0.6
96,480
-0.3
4,886
-7.1
 
[ 2015年8月 6日 ]
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