アイコン 北陸・新潟は原発にとって安住の地か 日本海側の過去の地震

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山形県が(2015年)12月明らかにした日本海の大地震で発生する津波の浸水、被害想定の案は、従来想定を大きく上回る津波が、短時間で海岸に押し寄せると予測した。

同案では、震源が、
F30断層の場合、酒田市飛島(勝浦)は地震発生の5分後に最高水位3.5メートルに達する。F34断層の場合では、鶴岡、酒田両市の各地域も8~14分で最大波が押し寄せる。
専門家は、「第1波が高く、到達が速いのが特徴だ」と指摘。最短で約30~40分後に最大波が
到達した東日本大震災とは異なり、日本海側の津波対策の難しさが如実に表れた。
最大津波高は、鶴岡市暮坪(従来想定7.3メートル)、五十川(7.2メートル)で16.3メートルに達し、特に岩礁地域で2012年公表の従来想定よりも大幅に高い津波を予測する内容となっている。
こうした山形県の見直しについて、日本海側の各地の原発地や原子力規制委員会・大手メディアは無視することが唯一無二政権に迎合する正しいやり方だと熟知している。
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<日本海側の地震>
日本海東縁変動帯は、ユーラシアプレートと北アメリカプレートがぶつかるところに幅数百メートルで、ユーラシア大陸 - 樺太間の間宮海峡から北海道積丹半島沖を通過し、男鹿半島沖から新潟沖に繋がる。この変動帯にほぼ沿う形で地震発生層の浅い領域が存在、北は積丹半島付近、渡島半島、東北脊梁山地を通り福島県西部付近で南西方向に向きを変え長野・富山県境から琵琶湖北に抜け、島根県東部まで続いている。
日本列島の陸上部のプレート境界線は明らかになっていないが、新潟-神戸構造帯(NKTL)と繋がるとする説と、佐渡島-能登半島間を通り糸魚川静岡構造線(ISTL)へと繋がるとする説がある。現在は後者の「佐渡島-能登半島間」説が有力であるが、新潟-神戸構造帯を延長方向として捉えると、三条地震、善光寺地震、新潟県中越地震、新潟県中越沖地震、長野県北部地震の発生が見られる。
サハリン東岸から北海道西方沖をへて新潟付近の地帯では、過去200年間でM6.5を越える規模の地震が10回程度発生している。
 
 
日本海側のM6.5以上の地震の歴史
発生年
地震名
1792
北海道後志沖
7.1
1793
寛政西津軽地震
6.9~7.1
1802
佐渡小木地震
6.5~7.0
1804
象潟地震
7.0
1828
三条地震
6.9
1833
庄内沖地震
7.3
1847
善光寺地震
7.4
1940
積丹半島沖地震
7.5
1964
男鹿半島沖地震
6.9
新潟地震
7.5
1971
モネロン島の地震
6.9
1983
日本海中部地震
7.7
1993
北海道南西沖地震(奥尻島地震)
7.8
1995
ネフチェゴルスク地震
7.6
2000
ウゴレゴルスク地震
6.7
2004
新潟県中越地震
6.8
2007
新潟県中越沖地震
6.8
2011
長野県北部地震
6.7
2014
長野県神城断層地震
6.7
・震源が海では津波、陸にあっては直下型では被害甚大。
・原子力規制委員会はどんな地震が来ても大丈夫と保証しはいるものではない。
・地震予知は誰もできない。また忘れたころにやってくる。
 
新潟地震
1964年(昭和39年)6月16日13時1分、新潟県粟島南方沖40km(北緯38度22.2分、東経139度12.7分、深さ34km)を震源として発生した地震。地震の規模はM7.5。
震度5:新潟市、長岡市、宮城県仙台市などで観測、
 
日本海中部地震
1983年(昭和58年)5月26日11時59分57秒に、秋田県能代市西方沖80 km(北緯40度21.6分、東経139度4.4分、深さ14 km)の地点で発生した逆断層型の地震。地震の規模はM7.7。
当時日本海側で発生した最大級の地震であり、震度5:秋田県秋田市、青森県深浦町やむつ市で観測した。また、秋田県・青森県・山形県の日本海側で10 mを超える津波による被害が出た。国内での死者は104人に上り、そのうち100人が津波による犠牲者。家屋の全半壊3049棟、船舶沈没または流失706隻。
 
北海道南西沖地震奥尻島地震
1993年(平成5年)7月12日、北海道奥尻郡奥尻町北方沖の日本海海底で発生した地震。M7.88)、震度6(烈震)で、日本海側で発生した地震としては近代以降最大規模。震源に近い奥尻島を中心に、火災や津波で大きな被害を出し、死者202人、行方不明者28人を出した。津波の高さは奥尻島初松前地区で16.8mに達した。
 
新潟県中越地震
2004年(平成16年)10月23日17時56分に、新潟県中越地方を震源として発生したM6.8、震源の深さ13kmの直下型の地震。新潟県北魚沼郡川口町(現長岡市)の直下を震源として発生した逆断層型の内陸地殻内地震で、震源直上の川口町で最大震度7を観測した。
 
新潟県中越沖地震
2007年(平成19年)7月16日10時13分23秒(JST)に発生した、新潟県中越地方沖を震源とする地震。地震の規模はM6.8。新潟県柏崎市、長岡市、刈羽村、長野県飯綱町では震度6強を観測した。
 
長野県北部地震
2011年3月12日、11日の東北地方太平洋沖巨大地震(Mw9.0、東日本大地震)の影響とみられる長野県北部と新潟県中越地方に跨る地域、長野県下水内郡栄村と新潟県中魚沼郡津南町との県境付近で発生した地震。逆断層型の内陸地殻内地震で、M6.7の本震に続いてM5以上の2回の余震が2時間内に相次いで発生。長野県下水内郡栄村で震度6強を観測した。
<日本海の逆断層>
日本海東縁変動帯の逆断層には、奥尻海嶺、日本海中部地震震源域のほか、福井-石川県沖には大和海盆があり、小規模ながら富山県沖には富山トラフ、島根沖には隠岐トラフが存在している。
 
<山形県鶴岡市の津波痕跡>最大高さ33m
2013年9月16日山形大学の山野井徹名誉教授らの研究グループは、約1100年前に庄内地方の沿岸を巨大な津波が襲った可能性があることを、仙台市の東北大学で開かれた日本地質学会で発表した。この中で、山野井名誉教授は、山形県遊佐町から酒田市~鶴岡市にかけての日本海沿岸をボーリング調査した結果、一昨年、約1100年前の地層から波打ったような形の泥の層を発見したことを明らかにした。泥の層は最も高いところで、遊佐町で19.2メートル、鶴岡市では33.5メートルに達し、古い地層を削りとったような跡なども見つかったという。
 
参考文献
 

[ 2016年2月12日 ]
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