アイコン オスプレイは危険機か?その3 オスプレイ強依存症となった反対派

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移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する

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このオスプレイ問題かややっこしくなった理由は、純粋に機体の安全性評価、あるいはその飛行訓練方法などをテーマとして議論されるべきにもかかわらず、ミソもクソも一緒にして「危険機が危険飛行している」と論じられてしまったことです。
その原因は、沖縄の基地反対派に安易に同調する本土大手マスメディアが、壮絶なまでの量のネガキャンをしたためです。
その発信源をたどると、赤旗であったり、沖縄地元2紙だったりするわけですが、ご承知のとおり、オスプレイ反対派は基地反対派と完全に重なっています。
配備直前の琉球新報を見ると、「強行配備は差別」というおどろおどろした題字が踊っています。
今回の「土人」発言でも飛び出した伝家の宝刀「沖縄差別論」は、この頃あたりから公然と地方紙上で叫ばれるようになってきました。
こうして生まれた「沖縄差別論」の上に咲いたのが、「民族自決論」あるいは「琉球独立論」です。
もし仮に「琉球共和国」が出来ることがあれば、政府庁舎の前庭にはオスプレイの金色の像でも建立するのですね。

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この人たちはそもそも米軍基地に反対な人たちで、「オスプレイだから反対」なのではなく、「基地反対だからオスプレイにも反対」なのです。
ですから、本土大手メディアは、意識的かどうか分かりませんが、反基地運動の宣伝戦に加担してしまった事になります。
要するに、オスプレイは反基地運動にとって、絶好の「ネタ」だったにすぎません。

しかしあまりに宣伝戦が成功しすぎて、オスプレイが危険でないと証明されると、自動的に基地反対の論拠も一緒に崩壊してしまうという副作用を反対派にもたらしてしまいました。
つまり「基地負担を縮小するための運動」なのか、「オスプレイ反対のための運動」なのかの境がなくなってしまったのです。
たとえば、高江ヘリパッド反対運動を見てみましょう。
そもそもこのヘリパット建設は、米軍基地縮小計画に付随したものでした。
米軍が使用していた県の米軍基地の大部分を占める北部訓練場の約半分を返還する見返りに、日本側が国頭村と東村にヘリパッドを6カ所作るという計画でした。
・返還される面積 ・・・3987h(≒4千h)
・ヘリパッドの面積・・・ 3.6h
4000対3.6です。ケタが3ツ違います。
適切な例えかわかりませんが、「借りた4千万円返すから、3万6千円メンドー見て」というようなものです。
それを、反対派は、「3万6千円は払わないゾ。4千万も返さなくていい」、と言っているようなものです。
常識的に考えて、反対する理由づけの方が難しくはありませんか。
これをヘリパッド反対派は、強引に「新航空基地に危険機オスプレイが飛んで来る」とアジりました。

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http://www.sankei.com/west/news/160722/wst16072200...

意地の悪いことを言うようですが、上の写真(産経16年7月22日)を見ると、反対派は「オスプレイ(ヘリ)パッドはいらない」そうですので、ならば通常型のヘリ用ヘリパッドならば賛成したのですね。
CH46をスクラップ゚置き場から再生して、オスプレイの代わりに飛ばせば満足なのでしょうか。
なにが反対の芯なのでしょうか。
「オスプレイが高江に来る」ことですか、違うのですか。
それとも、「いかなる米軍基地にも反対」なのでしょうか。
こんな奇妙な絡め方を続けているから、自分でもわけがわからなくなってしまったのです。
ヘリパッドごときを「新航空基地」と呼ぶ誇大広告は置いたとしても、オスプレイ反対運動なのか基地反対運動なのか、はたまた基地返還反対運動なのかハッキリさせましょう。
オスプレイ反対運動ならば、世界でこんな運動は絶無です。
もはや沖縄一カ所しかなく、共産党は佐賀や横田でも反対運動をしたかったようですが、かつての迫力はありません。
というか本土では、この4年の間に、さすがの大手メディアにも堂々とオスプレイ危険機報道などすれば赤恥をかくていどの認識くらいは生まれたのです。
ちなみに、航空専門家でオスプレイが欠陥機だという人がいまだにいれば、どうぞその勇敢なお名前を教えて下さい。
米国におけるニューメキシコとハワイの運動は、オスプレイ反対が目的ではありません。これについては次回詳述します。
オスプレイは世界で200機も飛んでいますが、世界唯一の反対運動が、この沖縄のオスプレイ反対運動なのです。
さて第2の基地反対運動ならば、初めから「返還計画とセットになっていようとどうしようと、米軍基地だから絶対反対だ」と主張の筋を通すべきです。
ただしこの場合、基地縮小計画の一環として普天間移転や高江ヘリパッドは進んでいますので、この二者を切り離す以上代案を出してもらわねばなりません。
え、なになに?安全保障は政府の専管事項だから、代案なんか出せないって。
おや、ならば初めから国の専管事項に介入せねばよかったのではないでしょうか。ダブスタですね。
私はかねてから言ってきているように、海を埋め立てる辺野古移転には反対です。
ハンセン内の旧軍が建設したチム飛行場跡を利用すべきだと考えています。
ただし、今や辺野古移転自体が、不幸にも左翼陣営と政府の対立軸となってしまったために、政府からの譲歩はありえなくなりました。
このハンセン移動案は小川和久氏が大田知事に提案したのが初めですから、当然翁長氏は知っているはずで、ここを落とし所にできないのは、いかに翁長氏が共産党にがんじがらめになっているかの証明です。
これについては、そのうち詳述したいと思っています。
本土では一部共産党界隈をのぞいて、かつてのように「オスプレイ=悪玉」という御旗を掲げれば論理展開不要という時代は、とうに終わっています。
普天間基地はオスプレイが飛ぶから危険だ、オスプレイの「新基地」ができるから辺野古移設は反対だ、高江にオスプレイが飛ぶヘリパッドができるから反対だ、ノグチゲラが死んだのも、ペースメーカーが狂ったのも、みんなみんな全部オスプレイのせいなんだ!
これではオスプレイ強依存症といわれてもしかたないでしょう。
沖縄の基地反対運動もオスプレイへの強依存を止めて、論点を整理して、しっかりと個別具体論で政府と交渉する時ではないのでしょうか。
※改題して、結び部分を書き換えました。私のブログは熟成する必要があるみたいで。ほんとにすいません。

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[ 2016年11月 2日 ]

 

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