日本銀行は、4月30日からの金融政策決定会合で政策金利を現行の0.5%に据え置く見通しだ。背景には、トランプ政権による関税政策が世界経済へ与える影響を慎重に見極める必要があるとの判断がある。一方で、基調的な物価上昇率が2%に近づけば利上げを継続する方針は堅持される。
この決定は、日本企業にとって短期的には資金調達環境の安定を意味する。しかし、日銀が成長率見通しを下方修正する中、中長期的には「金利上昇・景気減速・為替変動」という三重苦リスクがじわじわと企業経営を圧迫し始める可能性がある。
とりわけ輸出依存型企業は厳しい局面を迎えかねない。トランプ関税により米国経済が減速すれば、自動車、機械、エレクトロニクスといった主力輸出産業に大きな打撃が及ぶリスクがある。さらに、日米金利差の動向次第で円安が進めば、輸出企業には一時的に追い風となる一方で、貿易摩擦リスクを一層高める可能性もある。
日本企業にじわり迫る「金利・景気・為替」三重苦リスク