石垣食品 監査証明出ず
同社は、麦茶パックで名の知れたメーカーであるが、前3月期の監査報告を監査法人が表明しないという異常事態に陥っている。
同社がこれまでのお茶の健康ブームに乗り扱い高を大きくしていた中国産茶は、農薬餃子事件に始まり数々の問題食品から中国食品全部にノーを突きつけた日本人の購買活動に、大きな影響を受けている。またお茶の健康ブームも過ぎ去ろうとしている。そのため同社は大黒柱になる製品の開拓が急務になっているが、同社では中国産ジャーキーに注力しているものの、中国製食品に不信感を払拭させていない日本での販売は全く先が見えないものとなっている。
連結 百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2008年3月期 | 1,170 | -90 | -103 | -154 |
2009年3月期 | 709 | -158 | -204 | -483 |
連結 百万円 | 自己資本 | 自己資本率 | ||
2008年3月期 | 730 | 52.3% | ||
2009年3月期 | 287 | 63.0% |
これまで中国に農薬を売りつけたのも日本および先進国、一昔前日本も多量の農薬をヘリコプターまで利用して散布、川が死滅したようなことを中国で再現させているようなものである。20年前のバブル期であっても日本人は綺麗な野菜を尊び、生産農家も食しない野菜が市場を席捲していた。日本も中国同様拝金主義者の国なのである。
中国でもお金がなく農薬を買えず使用していない村々も多く、またコウノトリの生息地の田畑では餌になるドジョウやタニシが死滅しないように農薬そのものを使用していない。そうした地が中国にはいくらでもあり、商社がこうした土地の生産物を輸入や現地加工して、安心・安全な食品を日本に輸入したら受け入れられるだろう。各種中国茶でも他の農産物と全く同じである。日本人が辿り着いた現在の有機農法や低農薬農法を中国に指導したら良いだけで、今の中国は農薬の歴史が浅く知識さえもないのが実情といえる。
中国は先進国への食料品の輸出を減少させても後進国、特にアフリカに大量に輸出している現実がある。