アイコン スカイマーク 国交省が安全管理上の不適切な対応に厳重注意 +撮影

国交省は、スカイマーク社が、安全管理上の不適切な対応があったことから、9日付で航空局から同社に対して文書により厳重注意を行った。

1.事案の概要
 本年2月5日、スカイマーク017便(羽田-福岡)の機長は、運航開始前に先任客室乗務員が十分に声が出せない状態にあることに気づき、緊急時の乗客の誘導等に支障をきたすと判断し、当該乗務員の交替を求めた。これに対し、社長及び安全統括管理者である会長は、機長に対して客室乗務員の交替を行わないまま運航するよう求めたが、同機長がこれを拒否したことから、機長を交替させ当該便を運航させた
2.航空局の措置
 機長は、飛行前に乗務員の職務分担等を確認し、航行の安全に支障がないことを確認した後に航空機を出発させることとなっており、また、運航に関する安全のための判断及びその措置の最終決定権を有している。
一方、最高経営責任者及び安全統括管理者は、全社員に対して安全最優先の基本方針を徹底させるとともに、関係法令等の遵守を指導し、率先して輸送の安全性の向上に努めるべき立場にある。今回、社長及び安全統括管理者は、このような立場にありながら、機長の安全上の判断を否定し、運航を命ずることは安全運航体制を脅かしかねない行為であり、安全管理上の不適切な対応であった。
 このため、本日付で航空局からスカイマーク社に対して文書で厳重注意を行ったとしている。

 飛行機

同社はまた、2009年4月より当該乗務員が乗務する便の巡航中において、操縦室内でデジタルカメラを用いての撮影を5回行っていた。運航乗務員が巡航中の操縦室内でデジタルカメラを使用していたことは、航空法第71条の2(操縦者の見張り義務)及び社内規定に違反する行為にあたると判断し、当該乗務員に対しては諭旨退職処分とし、その他当社関係者に対しては、降格、出勤停止、減給等の厳正な処分を行っている。
 スカイマークは基本的なことが欠けているようだ。
[ 2010年3月10日 ]
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