三協・立山ホールディングス、目も当てられない決算内容
国の景気刺激策もバラ撒きに終始し住宅産業における景気回復の兆しはないが、それを反映して同社の決算内容も惨澹たるものである。
売上高は前期比17.2%減少、特別損として早期退職の募集に伴う割増退職金(31億26百万円)、アルミ地金長期購入契約の解約損、防火樹脂サッシ問題の改修費など97億42百万円計上している。このうち防火樹脂サッシ問題の改修費19億72百万円は製造元のトクヤマに請求すべきであろう。
連結 百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
08年5月期 | 335,439 | 1,938 | 404 | -2,623 |
09年5月期 | 277,767 | -7,642 | -9,332 | -19,246 |
連結 百万円 | 総資産 | 純資産 | 自己資本 | 自己資本率 |
08年5月期 | 265,370 | 66,398 | 65,915 | 24.8% |
09年5月期 | 227,589 | 44,495 | 43,685 | 19.2% |
なお、今期は売上高2,610億円、経常利益34億円、当期利益27億円を予想している。
景気刺激策における国のバラ撒き行政は、計画性のなさを露呈しており、先の見えない多くの企業は派遣切りや希望退職者を募っており、ますます完全失業率は高まるばかりである。当然消費も減退が続く。