積水ハウス/1月本決算・大赤字露呈
同社は、前期比▲10.6%減の売上高となり、また販売用不動産の評価損も重なり、1月決算は大赤字となった。なお、営業利益段階で赤字となっているのは、評価損678億円を原価に計上しているためである。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年1月期実績 | 1,514,172 | 73,960 | 77,072 | 11,516 |
10年1月期実績 | 1,353,186 | -38,754 | -38,758 | -29,277 |
11年1月期計画 | 1,440,000 | 51,000 | 50,000 | 27,000 |
10年1月期実績 | 総資産 | 純資産 | 自己資本 | 自己資本率 |
1,353,946 | 716,295 | 715,737 | 52.9% |
もうこれ以上所有不動産の下落は考えられないことから、来期は増収増益を計画している。しかし、同社のビジネスモデルは崩れかけている心配がある。同社の柱は戸建で景気動向により左右される。収益頭のアパート部門(シャーウッド等+賃貸事業)が心配である。既に借上保証のレオパレスが入居者不足で四苦八苦しており、同社のアパートでもそうしたことが発生しない保証は無いからである。また投資用事業に対する金融機関の貸し出しセーブは個人の資産家まで及んでおり、これまでどおり投資用アパート建築の受注が拡大し続けるかははなはだ疑問がある。両刃ともなる積水ハウス銀行の設立が必要か。
[ 2010年3月 2日 ]
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