アイコン MSと米ヤフー事業提携、ヤフー株失望売り

 

Yahoo!

グーグルが世界市場の60%を押さえるインターネットの検索市場、それに付随させた広告によりグーグルは膨大な利益を生み出している。

 

それに対抗してOSの王者マイクロソフト(MS)は検索第2位の米ヤフーと経営統合計画を発表したものの、米ヤフー側が難色を示し一転事業提携となった。事業提携といっても主導権はMSにあり、当初米ヤフー側に期待されたMS側からの数十億ドルの前受金の支払もなく、米ヤフーは失望売りから12%下落、一方MSは15%も上昇している。

MSは鳴り物入りのビスタが不振で、後継OSソフトを発売予定であるが、これ以上機能を高めても一般の使用者はそれほど現行OSを不憫に思っておらず、新機種をいくら投入しても人気ゲームソフトのようにビッグヒットになる可能性は低い。グーグルはMSの収益源のOSに対抗して自社開発OSを無償で提供するとしており、5年サイクルで見た場合マイクロソフトの牙城は崩れ去ろうとしている。

MSは米政府の後押しでこれまで成功を遂げてきたが、欧州では独占禁止により槍玉に上がる一方、世界のパソコン普及率も高くなっている。グーグルの無償OSがどこまで普及するか未知数であるが、こうした時代の流れからも、MSはこれまで以上の成長率は望めそうにない。
MSは広告収入が頭打ちの米ヤフーに対して08年1月総額446億ドル(4兆2370億円/95円)での買収を提案したが金額面で同年5月に決裂。その後も両社は断続的に提携協議を続けていた。

MSとGoogleの戦いである。
 

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[ 2009年7月30日 ]
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