九州の銀行シリーズ④
ふくおかFG、親和銀行
2006年10月、福岡銀行が親和銀行救済へ動き、約2000億円近い尻拭いをして、やっと軌道に乗りつつある親和銀行である。
ふくおかFG より破綻した・させられた長崎の企業(大口分のみ)
破綻した・させられた企業 | ||||
発生日 | 焦付総額 | 保全済み | 保全なし分 | |
2009/4/29 | 鈴木木材工業 | 1,524 | 1,524 | 0 |
2009/4/29 | 諫早木材市場 | 1,910 | 1,910 | 0 |
2009/4/29 | 伊万里外材 | 885 | 884 | 0 |
2009/1/6 | オリエンタル興産 | 3,685 | 3,529 | 156 |
2008/12/12 | 辻産業 | 11,427 | 11,354 | 73 |
2008/10/1 | 藤永地建 | 556 | 267 | 289 |
2008/8/4 | ホクショウ | 706 | 613 | 93 |
2008/8/4 | あさもと興産 | 399 | 399 | 0 |
2008/7/30 | 大坪敏秀商店 | 2,187 | 2,087 | 100 |
2008/7/30 | 林田セメント工業 | 601 | 501 | 100 |
2008/6/6 | 下田組 | 390 | 0 | 390 |
合 計 | 24,270 | 23,068 | 1,201 | |
保全具合 | 95.0% | 5.0% |
ふくおかFG=親和銀行に潰された会社は以上の通りであるが、潰された根拠は保全率にある。藤永地建の未保全分289百万円と何も保全せず親和銀行が390百万円も貸し出していた下田組を除けば、その回収率の良さに驚く。上記表の全体でも95%保全率である。それほど計画的に倒産させられたのが実情であろう。ふくおかFGの本家である福岡銀行が焦げ付いた分の回収率はかなり悪い。
これまで親和銀行は2000億円近い不良債権処理をしてきたものの、それに対応する焦付額や焦付先が発生していないのも事実である、西海建設や金子漁業グループなどのように貸付債権を免除してもらった企業が多数存在することになる。それとも金子漁業の債務免除が巨額すぎたのか?