アイコン 光学分野の市場成長性

富士経済では光学分野の今後の市場を次の通り予測している。

光学分野市場の今後
/億円
2009
2014年予測
09年比
FPD分野(16品目)
6,461
9,393
145.40%
太陽電池分野(6品目)
2,081
5,703
274.10%
光学レンズ分野(6品目)
1,362
1,970
144.60%
LED分野(11品目)
236
847
358.90%

 

FPD分野 :家電下郷やエコポイントなど各国の景気刺激策によりLCD市場が急回復したため、6,461億円、前年比3.6%の増加となった。今後も新興国を中心にLCD需要の増加が見込まれ、市場は拡大し続けて行く見通しである。また、タッチパネルや電子ペーパーを搭載したアプリケーションが増加する傾向にあるため、透明導電性基板市場の拡大が予測される。

太陽電池分野: 世界的に環境意識が高まる中、再生可能エネルギー、なかでも太陽光発電はエネルギーが無尽蔵といわれ、低炭素社会への成長産業として注目を集めている。太陽電池市場は日本や欧州では電力の買い取り制度などの支援境政策が進められ、今後は年率2桁ペースで市場が長期的に成長していく見通しである。ただ各国の環境政策や産業政策に左右され、市場は短期に浮き沈みをくりかえすと見られる。09年の太陽電池用部材市場は、旺盛な需要に支えられて年央には在庫がはけた。製品単価の高い透明導電膜付ガラス基板が大幅に増加したこともあり、2,081億円、前年比8.0%の増加となった。

光学レンズ分野: 不況がエレクトロニクス産業を直撃し大きく縮小した。1,362億円、前年比22.1%の減少となった。今後は、新興国で携帯電話の需要が増加し、カメラの搭載率も上昇することから携帯電話用レンズが大きく拡大する見通しである。携帯電話用レンズは製造コストの安い中国へ生産シフトが進む中、さらなるコスト低減のため、リフローに対応したレンズの製法が関連メーカーで試行錯誤されている。同様に、Blu-ray用光ピックアップレンズもコスト低減の目的で、プラスチックへのシフトが急速に進んでいる。

LED分野: 省エネ、長寿命という特長が環境対応面で注目され、ニーズが高まっている。シリコーン封止材の需要増加や潜在市場の大きい液晶TVバックライトや建築照明への採用が本格化し、活況を呈している。236億円、前年比30.4%の増加となった。今後は高輝度LEDパッケージ用シリコーン封止材やリフレクター、用途先の広がりを見せるレンズや導光板、拡散板の需要が拡大していく見込みである。
以上、富士経済の資料より。
株もこうした成長分野のシェアーやパテントを持つ小型株が有望であろう。
 

[ 2010年6月 8日 ]
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