アイコン 吉野家の安倍さん頭痛い「どん」食中毒事件

吉野家が子会社化したステーキ「どん」は、病原菌O157による食中毒事件が発生している。
創業家の資産管理会社は、吉野家に昨年株を売却して大金持ちになり、本年7月銀座1丁目の地続き3棟の底地を取得している。

親会社の吉野家は、狂牛病問題で苦境に立たされた時期もあったが、福岡県糟屋郡出身の安倍さんが、乗り切り、今では海外事業を強化している。そうした時期に、ペッパーランチに続く病原菌O157による「どん」食中毒事件。

どんの8月中間業績の経常利益は、▲1億68百万円の当初予想のから、▲5億89百万円に赤字拡大の予想、急遽親会社の吉野家に第3者割当増資する始末。しかも第3四半期以降はO157事件の影響を受け、一段と売上高が減少すると思われ、苦しい展開が続く。1月頃には再度増資も必要となろう。

「どん」は、ステーキのどん・ステーキハウスフォルクス(元ダイエー系)・しゃぶしゃぶどん亭・ドン・イタリアーノを経営している。

吉野家は、2008年7月18日に同社株式を1株あたり400円で株式公開買い付け(TOB)を実施して連結子会社化した。当時「どん」は原材料高と競争激化で経営不振に陥っていた。
そして今期再度経営不振(中間期経常益▲5億89百万円)に陥り、09年8月5億円の割当増資を引き受けたばかりであった。弱り目に祟り目である。

ど ん/非連結
2007年2月期
2008年2月期
2009年2月期
売上高
30,176
29,557
28,163
営業利益
-356
42
490
経常利益
-588
-211
325
当期利益
-817
-1,145
71
総資産
15,687
14,240
14,598
自己資本
161
509
568
資本金
8,231
8,981
8,981
有利子負債
12,518
10,264
10,623
自己資本比率
1.00%
3.60%
3.90%

株価414円、よか値段が付いている。
[ 2009年9月10日 ]
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