アイコン デタラメ情報流される 大豊建設

大豊建設は、昨日の決済が出来なかったのではとの噂が、福岡・九州で飛び交っている。同社は、自己資本額も率もあり、危険な水域にある会社でないものの、弊社へも問い合わせが殺到したため、念の為、同社に確認したところ、「手形はファクタリング会社通しになっており、協力業者の殆どはファクタリング会社通しの現金支払になっている。

ファクタリング契約を提携していない一部の業者には手形支払があるが、限られたものである。まったくそうした情報には困っている」との見解であった。

 先般もスーパーゼネコンの1社が年内に潰れるという噂が飛び交った。福岡のサブコンは6月の高松組破綻、九州建設の信用不安(銀行が支援体制敷く)など疑心暗鬼になる要因もあり、今回の情報がどこからともなく流れたものと思われる。

 なお、同社の最近の焦付きでは、ジョイントコーポレーションに工事債権4億12百万円が焦げ付いたが、最近1年間ではジョイント1社しか焦付き報告はなされていない。

 どこのゼネコンも同じであるが、前期、今後の受注減を想定して希望退職者を募り、161名が申し出た。そうした先手は今後のゼネコンには必要なことである。

連結/百万円
2007年3月期
2008年3月期
2009年3月期
売上高
155,825
163,246
142,353
営業利益
1,673
-1,649
1,516
経常利益
2,811
-301
1,950
当期利益
1,014
-647
-3,536
総資産
163,981
155,363
117,139
自己資本
28,948
25,959
21,286
資本金
5,100
5,100
5,100
有利子負債
22,206
24,265
20,268
自己資本率
17.70%
16.70%
18.20%

同社の2010年3月期の予想は、売上高1,370億円、営業利益22億円、経常利益18億円、当期利益16億円を見込んでいる。
今後大きな焦げ付き等発生しない限り、借入金も適正水準と思われ、信用不安になるようなことはないようだ。
[ 2009年9月11日 ]
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