アイコン コスモスイニシア 何と!もの足りない大和ハウスの支援

ADRにより、金融機関に対して債務の株式化及び債務の返済条件緩和等を交渉中のコスモスイニシアは、8月28日の事業再生計画案によりコスモスイニシアのマンション管理会社であるコスモスライフを大和ハウスに売却方針であることを打ち出し、大和ハウスも了承したが、肝心の大和ハウスがコスモスイニシア自体にどうカラムか不明であった。

今回、大和ハウスに対して10月30日優先株式10億円分(優先株1000株)を発行することを明らかにした。しかし、何と!もの足りない支援であろう。これでは、コスモスライフの売却価格から10億円値引きして、その値引き分により優先株式を購入に充てさせるようなものである。
また、同社株の37.51%を保有するユニゾンキャピタルグループは、株式をコスモスイニシア側に全株無償譲渡し、その上でコスモスイニシア発行の劣後株式を10億円分引き受けるというデキスギたものとなっている。
しかし、大和ハウスにとっては、金融機関による債務の株式化の方法およびユニゾンキャピタルグループに対する劣後株式発行など、不透明な部分もあるところから、優先株式の受け入れと業務提携での支援にとどめたものと推察する。既にコスモスイニシア・ユニゾン・大和ハウスが、ユニゾンが限りなく損しないよう水面下ですべて決定しているのであろうか。

なお、コスモスライフ株は、現在ユニゾンキャピタルグループが全株保有しており、その全株を一たんコスモスイニシアが買い取り、それから大和ハウスに全株譲渡する。当然コスモスイニシアに買い取る力はなく、大和ハウスへの譲渡代金が充当されよう。
金融機関は以上のことで債務の株式化に乗るかそるか?????? コスモスイニシアに乗らざるを得ない状況を作り上げられてしまったようだ。
いつでも逃げれる体制を取りつつ、コスモスライフに色気を示す大和ハウスである。
 

[ 2009年9月14日 ]
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