アイコン ゼクス、朝日新聞にカンカン、実際は

有料老人

07年3月オープンの24階建の3棟が立ち並ぶ
有料老人ホーム「チャーミング・スクウェア芦屋」
=兵庫県芦屋市海洋町
総戸数578戸のうち58戸入居中

ゼクスのカンカンリリース
① 本件不動産の売却にあたり、当社グループが主導して当該特定目的会社を設立したかのような記載になっているが、当該特定目的会社は富士薬品が優先出資し設立された会社であり、当社は平成20年9月3日付にて兵庫県芦屋市に所在する有料老人ホーム(土地・建物)を当該特定目的会社に既に譲渡している。
② 兵庫県芦屋市に所在する有料老人ホームの運営は、㈱日建及び当社らが出資する株式会社チャーミング・スクウェア芦屋にて行っている。差押えの原因となっている固定資産税及び不動産取得税の納付義務は、土地建物の所有者である当該特定目的会社が負っているものであり、運営会社である株式会社チャーミング・スクウェア芦屋が納付義務を負っているものではない。
としている。
③ 事実上銀行管理に置かれた事実はない
として反論している。

以下、朝日新聞記事全文
 兵庫県芦屋市にある全国最大規模の有料老人ホームを所有する名古屋市の会社が、固定資産税や不動産取得税計約1億円を滞納し、芦屋市と兵庫県にホームの敷地と建物を差し押さえられていたことがわかった。高齢者福祉施設を自治体が差し押さえるのは異例。入居しているお年寄りたちは数千万円の一時金を支払っており、先行きに不安を募らせている。
 問題のホームは、老人福祉施設を展開する東証1部上場のゼクス(東京都港区)が、07年3月にグループで開業した「チャーミング・スクウェア芦屋(CS芦屋)」。
 24階建てビルなど3棟からなる豪華ホームで、入居者は約2千万円~約9千万円の入居一時金を支払い、さらに毎月約10万円の管理費を支払って生活している。しかし入居率が低迷、総戸数578戸のうち、約1割の58戸しか埋まっていない。
 関係者によると、ゼクスは経営が悪化し、事実上、銀行管理の状態。重荷になっていたCS芦屋を経営から切り離すため昨年8月、名古屋市に資産流動化法に基づく特定目的会社(SPC)を新設。このSPCが同9月、銀行の融資などでCS芦屋の土地建物を115億円で買い取った。
 ところが、このSPCは芦屋市に納めるべき今年上半期分の固定資産税と、同県に納付すべき不動産取得税の大部分を滞納。未納分は、固定資産税約3200万円、不動産取得税約6800万円になるとみられる。
 芦屋市と西宮県税事務所の説明によると、両者はSPCに対し、再三にわたり納税を督促したが、経営改善の見通しが立たず、市は9月1日付で差し押さえに踏み切り、県も同日付で市に同調した。
 市収税課は「高齢者福祉施設の差し押さえは苦渋の選択だが、入居者が増えず経営改善も期待できないまま、滞納額が膨らむ事態を見過ごせば、市民に損害を負わせる事態となる」と説明する。

★日経の不動産記事(2008年9月16日)
不動産コンサルティング業務や高齢者住宅事業を手がけるゼクスは2008年9月、兵庫県芦屋市海洋町にある有料老人ホーム、「チャーミング・スクウェア芦屋」を富士薬品の特別目的会社に売却した。売却価格は115億円。運営会社も富士薬品に売却。

★この問題の本質は、伝統の配置薬ビジネスでは1位の富士薬品の高柳オーナーが、朝鮮総連ビルなどにも関係するほど不動産投資に走り見事失敗、300億円ともいわれるキャッシュフローが消えてしまい、昨年末には西松建設から建築代金の仮差し押さえを一時的にもくらっている。富士薬品は当然本業(配置薬、ドラッグストアー「セイムス」)では儲かっているが・・・・・・。富士薬品の経営危機か。

 

[ 2009年9月17日 ]
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