アイコン 一転スーパー激戦地区に北九州・水巻の頃末一帯/トライアル進出

北九州市と水巻町の境い頃末付近は、高架の国道3号線に対してその下を通る南北線(203号線)が道路整備され拡幅したことから、商業施設の大激戦地区となっている。

3号線の交差南からレッドキャベツ/ダイキョウ食品、交差北側にフードショップまるとく・スーパー大栄・マックスバリュー(昨年12月開店、総面積2,318㎡)・北へ2k離れてダイエーが陣取っている。そこにトライアルが正月早々進出してくる。福岡県遠賀郡水巻町頃末北四丁目4番1への進出であるが、総面積は4,265㎡(1,292坪)、来年1月13日から営業開始予定である。駐車場スペースは213台分が用意され、24時間営業体制。
トライアルの出店は、斜め正面のマックスバリューと大激突することになる。近くの3号線沿いには大規模商業施設「ヒルトップテラス」(豊田通商、09年4月末開業予定であった)が、遅々として開発されているが、メインスーパー(サンリブ出店せず)の出店が流れ、その関係で四国のホームセンター大手ダイキも躊躇っている状態(ダイキはスーパー決定次第出店としている)である。オープンがいつになるのか不明であるが、いずれ大規模スーパーが出店する可能性が高い大規模商業施設である。
トライアルの進出で脅威になるのは価格の安さであるが、食品スーパーでの進出であり、同社の強みである雑貨の比重をどれほど置くかに成績は関わっていよう。生鮮食品はどこも価格競争で熾烈を極めており、トライアルが安いとはいえそれほど優位に立つことはない。しかし雑貨の比重を高めた場合、価格対応できるのはルミエール(旧ロジャースFC、3号線1k西に今年4月開店、3,339㎡)くらいであり、同店の出店でダメージを受けるのは共に24時間営業で一番近くにあるマックスバリューであり、ダイエーであろう。
トライアルがもしもヒルトップテラスに進出していたら、流通戦争も面白かっただろうが、中型店での出店であり局地戦の様相である。

トライアルを迎え撃つルミエール
場所は変わって福岡県宗像市の旧3号線沿いでは、既存のルミエールとトライアルが400メートル離れて激安スーパー同士の大激突が始まる。しかしルミエールは古くから所在して店舗も改装を重ね、安さ勝負の生鮮スーパーから得意の日用雑貨、酒類まで品揃えも豊富であり駐車場も広く、後背地には北側に団地群を抱えていることから優位性は動かない。 
トライアルは来年5月開店予定(開発面積2,377㎡、出店地は福岡県宗像市稲元2丁目361)であるが、ここではトライアルがルミエールに迎撃される恐れがある。営業時間はルミエール夜10時に対し、トライアルは24時間である。しかし両者の激突は面白そう、影響を受けるのは川沿いのマルキョウであろう。

 

[ 2009年9月23日 ]
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