アイコン ムーディーズの格付けのデタラメさ社員指摘

サブプライムローンが組み込まれた債権を高格付けして、サブプライムローン問題を発生させた元凶とされた格付会社。その中でもムーディーズは反省もせず、相変わらず出鱈目な格付けをしている実態が、格付業務に携わっている社員の告発から判明。

審査・格付担当者の段階では投資不適格な投資ファンド債でも上層部で投資適格に変更され続けているという。当該社員は09年7月に改めて上司に相談したそうであるが、まったく相手にされず、9月に退職して告発している。
格付会社は、債券の発行会社から直接格付依頼され格付けすることから、必ずこうした問題が生ずる。格付会社が、格付を厳しくすれば客が離れ銭儲けはできず、格付が甘くなるのが当然である。格付会社の存在そのものが互いの銭儲けのために作られ、購入者のことなど微塵も考えていないのが現実である。こうした問題はサブプライムローン問題が表面化した時に米国議会でクローズアップされたが、全く反省されていない実態が浮かび上がっている。
第2底が予想されている昨今、金融業界に対して後手後手のG8・20であり、異常な債券市場の根本問題を治療しない限り、健全な経済成長などありえない。
世界のGDPは5,000兆円、債券市場残は5万兆円。アメリカはドルの垂れ流しとともに、証券化債という紙切れを世界に流し続けている。
 

[ 2009年9月28日 ]
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