アイコン パブリック/名古屋商法丸出し/上場廃止へ

平成18年2月ジャスダックに上場したばかりのパブリック(業務用家具、代表大嶋秀紀代表)は、一族会社によるMBOという形式ながら上場廃止の動きをしている。

25日同社が発表した株主状況では、公開買い付けによる一族が経営する持株会社のビックアイ㈱(大嶋一族の会社、大嶋小夜子代表)が計57.53%を取得して親会社になったことを表明、一族それぞれか有する計38.68%を合わせると96.21%に達している。
公開するときには1,000円で売り出し、今回の公開買い付けは225円。創業者一族は上場したときにそのメリットを享受したであろう。また同社自体も上場によって自己資本を増加させ、自己資本及び同率を当然向上させた。株価が安くなったところで公開買い付けして株式公開をやめるとは誰が見ても如何なものかと思われる。同社にその後投資した個人や企業は大損したことになる。

不動産バブルという投機対象の不動産業界ならまだしも業務用家具を扱っているパブリックだけに、今回の短期間での上場廃止の動きは腑に落ちないことばかりである。経営を取り巻く一族間の争いなのか、同社ではありふれた経済不況を理由に上げ、子会社との連携を再構築するためなどとしているが、理由になっておらず、今後の上場企業にとっても問題を残そう。ジャスダックも証券会社も舐められたものである。
同社は、元々信仰レザー(現在名、シンコール)という椅子の張地やクロス・床・カーペットなどのビニールレザー製品を扱っていた宗教色の強い会社が母体、同社から家具部門を独立させたのが現大嶋会長である。
信仰レザーはその後シンコールという名前に変え、九州でもシンコ-九州という会社がある。
 

[ 2009年9月28日 ]
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