アイコン 東京の販売代理会社の話

分譲マンション供給過剰、経済不況とかさなって需要も落ち込み、大量に分譲マンションが売れ残ったり、分譲マンション屋が破綻して建設途中のままになったりした首都圏のマンション市場。

それでも港区など都心部は金持ちの絶対数が多いことから、それほどの影響は受けなかったが、郊外型物件は悲惨である。アウトレット業者が、経営が行き詰った会社のマンションを買い取り「アウトレットマンション」として30%~40%値引き販売、既存のマンション業者は少々値引きしても間に合わず、台風が通り過ぎるのを待つしかなかったが、健全と思われてきた近隣の業者も破綻する状況下、とことんまで値引合戦となった。
販売代理関係者は、アウトレットや値引による販売効果により全体のマンション在庫が掃け、今残っているのは、場所が悪いとか遠いとか特別の問題があるところだけ、郊外でも利便性など良い場所ではマンションのタマ不足が深刻化しているという。地価も安くなり場所さえ良ければ開発は今がチャンスという。しかし、これまで牽引してきた新興デベロッパーの殆どは死に絶え、生き残っているデベロッパーでも青息吐息で銀行からの開発資金融資など望みようもない。財閥系のデベロッパーは、都心部の再開発事業しか動かず、郊外はタマ不足が深刻になってくると見ている。

そういえば、福岡のマンション市場で元気いいのは、中央大手の不動産会社とJR・西鉄それに北九州の方々ばかりである。地場はどこへ行った?

 

[ 2009年9月28日 ]
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