アイコン モン(店舗内装業)研究②/百貨店「丸井」の子会社に

北川氏が脱サラして創業
モンは、昭和41年4月、布谷の設計に従事していた北川氏が独立して「モン店舗」を創業したのに始まる。その後㈱モンデザインに社名組織変更、62年1月現行名に変更されている。

本業でも成功していたモンは、元々博多リバレンの敷地内に会社(下川端町3-3)があった。そのためリバレンが開発される当たり資金が転がり込み、その資金で不動産を買い込んだため、バブル崩壊後に建築した不動産では痛手を負った。
現在の本社地である福岡市博多区奈良屋町4番15号に、奈良屋ビルを完成させたのが平成6年4月。平成8年11月には旧本社地上川端町にも本社ビルを完成させた。しかし平成10年代初めにはデフレ不況で長期にわたり同社の業績も低迷、不動産絡みの借入もあり、借入金はピークに達していた。
当時借入金を減少させるため上川端本社ビルを売却して、奈良屋ビルに本社を移転している、窮地に陥った同社は本社として使用していた奈良屋ビルも、上場を目指していたドラッグストアー「ドラッグイレブン」に本社地として賃貸に回し、同社は近くの古門戸町に物流基地として使用していた所有建物に本社を移転して窮地を乗り切ろうとした。
ところが、ドラッグイレブンのオーナーの会社が、ドラッグイレブンに絡み膨大な粉飾が表面化、上場計画が破綻、ドラッグイレブンは奈良屋ビルからも撤退した。そのためモンは再度奈良屋ビルに本社を移した。その後古門戸の不動産は、抵当権者の福岡銀行の債権がハゲタカに譲渡され、ハゲタカにより売却され、現在では賃貸マンション(所有は大阪の会社)が建っている。当時窮地に陥っていたことを証明する事象であった。
 

[ 2009年10月16日 ]
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