アイコン モン(店舗内装業)研究⑤/百貨店「丸井」の子会社に

 まとめ
 モンの北川社長は昭和16年生まれ、荒波の店舗内装業界で事業を継続するには年齢的にもハードすぎる業界である。

北川社長も引くことを考えていた結果、今回のエイムクリエイツに対しての事業譲渡となったものであろう。店舗内装業界は、福岡や九州においてビッグになった会社はない。当業界で30億円以上の売上高を計上し続けるにはそれほど難しい業界である。クレーム産業とも呼ばれ、大赤字になる現場もよくある。また店舗は新築のテナントビルでもテナント入居のオーナー発注比率の非常に高く、小規模経営の店舗では支払のトラブルも多発、大手でも三貴のように破綻するケースもある。そのためビッグになる会社がないのである。モンも売上高が50億円を一時は超えビッグに一度はなったものの、やはり今日では売上高を半減以下まで落とし存えている。
元々下川端商店街に会社を有していたことから、同社もバブルを演じてしまった。福岡市の第3セクターにより、下川端商店街は再開発が行われ、博多リバレンが開発された。そのため、お金が入ったことによるバブルであった。結局借入返済のために殆どの不動産を手放さざるを得なくなった。元々無かったと考えればそれまでだが、本業は当時破竹の勢いであった。
店舗内装業界も、店舗を数多く所有する会社の店舗工事は常に競争にさらされ、利益も取れなくなる。水廻りのある外食店舗は常にクレームの対象にもなる。大型施設の一般内装工事を受注しても、施工元のゼネコンからたたかれ、利益は出ない。そのため地方にあっては大きく育たないが、店舗内装業者そのものは数多く存在する業界である。
北川社長も1月決算を見る限り三貴の焦げ付きも特別損で処理したようであり、それでも2億51百万円の自己資本を有していたことから、ある程度の売却金は入手したものと推察もされる。モンは今後とも名前は残るが、業界の有名人がまた1人引退したことになった。


福岡の店舗内装業界で、ビッグな会社がある。日田出身のアドテンポ。ノバとの付き合いもあったようだが、今では本社地を東京に移している。店舗家具のシステム化を得意としており、全国に進出している。内装業界にあっては目立つのを嫌い、秘密主義の面もある。何があったか知らないが2チャンネルではいろいろなことが書かれている。

 

[ 2009年10月21日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(モン研究、)
スポンサードリンク
スポンサードリンク