アイコン タマホーム/上場 ? ①

「タマホームが来年にも上場するのでは」と一部で報道されているが、少なくとも来年はまだ無理。
利益の安定性、計画の実行性、内部牽制制度の充実、上場の整備基盤のどれをとっても現在仕組みづくり中。今期の計画に対する実行値は、世情を反映して大幅に下回っているとの報告もある(前年比はキープしている模様)。

上場でも1,000億円以上の売上高で上場するとなると大型株の上場となり、逆に上場審査は厳しいものになる。玉木さんのことだから一気に東証一部上場を狙うかも知れず、売上高はクリアーしても利益も一定以上のものが求められる。計画との予算差異問題や内部統制制度の充実が求められているところである。
同社によると「確かに組織的には上場を目指し、作業シフトは採っているが、現実問題となるとまだ時間がかかる」と内部体制がまだ未熟であるとしている。また「株主も100名位既にいる。社員も株を持っている者がいるが持株会制度はまだ取っていない状況であり、まだ今後のこと」と述べている。前回の増資の時、取引先の三菱商事が株を引き受けたが、現在は三菱商事系のキャピタル会社に移行している。そうしたことからも準備は進んでいると思われるが、今のところ自己資本増強のための増資計画はないとしている。
同社は、急激に増加させてきた売上高に対して、純資産は過小資本となっており、安定性にかけていることは以前から指摘されている。分譲マンション事業や分譲地取得、投資用物件の購入など行い、同社の代表がロイヤルホストで飲み過ぎ、暫くダッチロールしていたようであるが、ここにきて関係する外部の圧力も強くなり、本業回帰の動きになっており、来年は無理としても遅くとも3~4年後には上場できると思われる。
 

[ 2009年11月16日 ]
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