アイコン タマホーム/上場 ? ②

タマホームが計画にズッコケたのは、仲良しであったナック(レオハウス)が袂を分かち、その分の売上高をカバーしたのが一昨年と昨年の売上高であった。

モデル住宅兼営業所を各地に出店し続けているが、その分の売上高の一部がナックの離反売上に食われた形である。そして今期も住宅不況の襲来で計画通りには行っていないどころか前年比の水準であるとしている。戸建住宅着工件数が17%前後落ち込む中での前期並みは検討している方だともいえるが、その分出店し続けており経費は多くかかっている。
利益は、当然薄利多売方式であり、以前アキュラホームを手掛けていた工務店は「新ホーム記念として坪19万8千円で売り出したが利益はなかった」と述べている。同社はソフトを内製化していることから坪当たり18万前後が原価であろう。それに外溝工事などからも利益は取れる(床下乾燥装置などオプションを持っているが、販売はごり押ししていない)。


当然、コストは2006年から「みのもんた」のCM起用で大きくなり、今年7月からのキムタク起用では、銀座の看板のやり変え工事など全国で一斉に行われており、相当の広告費用が費やされている。こうしたことから、進出し続けるモデルハウス兼併設営業所のコストとCM広告費の塊のような住宅になっている。しかし同社の場合はその分利益が取れていないだけである。
こうした営業投資戦略もこれ以上CM費用は伸ばないと思われ、売上高が2000億円を超えてきたら、損益分岐の観点から、利益が大きく計上されてくるものと思われる。そのタイミングが上場となる。
(球場の大きな看板は1ヶ所5000万円/福岡ドーム、いろんな球場に出している。また数多くのイベントに協賛している。これは知名度を上げるためであろうが、新たに出店した所のイベント協賛は良いとしても、金に糸目を付けないタマホーム特別協賛などという代物はチェックが必要であろう)

同社にも住宅不況は襲いかかっており、費用の見直しは総合的に必要な時期になっている。

 

[ 2009年11月17日 ]
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