アイコン タマホーム/上場 ? ③

上場を利用してビッグになろうとは玉木氏は思っていない。

センチュリーホームとの違い
一昔前、珍しく水戸のセンチュリーホームがいきなり福岡に乗り込んできた。結果は営業マン使い捨て方式のセンチュリーホームは、タマホーム(当時売上高約40億円)の営業戦略に負け撤退した。

そのセンチュリーホームは、ローコスト住宅では先輩格に当たる。当時280億円の売上高で無借金経営の優良企業。殆どチラシ中心の広告であり、CMは進出してきた短期間ラジオで聞いただけであった。そうしたやり方で280億円の売上高を誇っていた。当時住宅会社で無借金はどうして生ずるかを研究したが簡単だった。それは工法と短期間の資金繰りにあった。ローコストマンションは当初から規格化された建物であり、プレカット工法で工期も短く、その間の立替費用(契約金もあり)が利益の積み上げにより自己資本で賄うことができるようになれば借入はなくなる。大和ハウスも積水ハウスもそうして無借金経営となっている。20%粗利が有れば13%の営業管理費用を使い、経常利益7%、当期利益3.5%の利益を積み上げれば無借金経営になる。既存の建築業者などのように材料置場も材料も持たず、協力業者に現地に持ち込ませて施工させるだけ。現場管理者だけが会社から派遣されて工程の進捗などをチェックしながら管理する。現場管理者は何棟も一緒に管理しており常駐はしない。こうして無借金経営会社は、売上高の伸張に比べ経費の伸び率は低く、利益として残り蓄積されて無借金になっている。
ところがタマホームは、売上高の伸張による粗利益に匹敵する経費を広告宣伝と店舗展開で使用している。その上営業所開設地の購入とかモデルの建築代などが資産化してしまい、そうした固定化する資金を借入で賄うことからも借入金も増加してしまう。こうしたやり方ではいつまでたっても利益はしれている。しかし、ここまで売上高が上がり、キムタクまで使用した広告宣伝費もこれ以上は使用されないと思われ、今後その分が利益にまわり、売上高の伸張とともに利益の拡大期に入ると推量される。
玉木氏は売上高1兆円を目指しており揺るぎがない。その熱意にはいつも感服するが、一時元気がなくなっていた。
 

[ 2009年11月18日 ]
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