アイコン 中国産偽装でタケノコ高騰/大山タケノコの全国ブランド化を

日本人の食材タケノコは、国産表示品に中国産を混入した表示偽装事件が多発している。

JA京都中央では、10月タケノコの佃煮で偽装が発覚して逮捕者が出ていたが、水煮でも偽装していたことが11月8日発覚、担当課長が再逮捕されるなどしている。農林水産省によると昨年9月大阪と栃木で偽装が発覚した以降、国や自治体からJAS法に基づき改善指示を受けたのは全国22業者、大半がJAS法違反容疑で警察の摘発を受けており、今年10月には京都のほか徳島、静岡で加工業者や農協職員が不正競争防止法違反容疑で逮捕されている。
これを受けて水煮のタケノコが高騰、昨年価格の4割以上高くなっている。全国有数の産地である熊本県では昨年出荷時に200g215円だった水煮の卸売価格が、今年6月には既に300円。JA熊本経済連は「考えられない価格。消費者が国産志向になった影響」と話している。その後も偽装事件が続き、偽装した農協や生産者の商品は回収され、取引も停止されたところも多く高騰が続いている。今年の水煮輸入(1~8月)は<4万6千トンと昨年同期より1万7千トン減っている。こうして偽装が報道されるたび、卸元や使用者側も危機感があり減っているのが現状である。
長崎県では茂木地区や大山地区(長崎市)のタケノコが有名であり、この高騰に乗じない手はない。特に大山タケノコは、癖がなく、柔らかく、昔ながらの塩漬けにより保存され、旬の時期以外にも食べられるように工夫されている。差別化をはかり地域特産品として大山タケノコを全国ブランドに仕立てる絶好の機会である。長崎県農政部や経済連頑張れ。
 

[ 2009年11月11日 ]
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