アイコン 共同購買組に積水化学参加/住宅産業大型再編の可能性①

住宅大手の旭化成ホームズと住友林業、三井ホームは、3社で2006年から共同購買しているが4日、新たに積水化学工業も加わると発表した。今後4社で連携して資材の共同購入・開発により経営効率化を一層進めることを狙いとしている。

戸建業界を取り巻く環境は、少子化の流れがはっきりしており、また都心部への人口集中の歯止めは掛かっておらず、分譲マンションへ少なくなった市場も喰われている。市場縮小・競争激化がより一層厳しくなる市場である。こうした市場背景に上記4社は、資材調達の効率化をはかるため事業提携した。また住宅大手企業も積水ハウス・大和ハウスの2強に水をあけられているのも危機を増している。
各社の建築仕様はそれぞれ異なる。旭化成は軽量気泡コンクリート(ALC)を使用したヘーベルハウスを展開、三井ホームはカナダ産材を使用したツーバイフォー住宅、住友林業は日本一の山林所有者(国有地除)で高級木造建築、積水化学はハイムに代表される軽量鉄骨構造住宅・太陽光発電住宅では№1の実績を誇る。
住宅工法もそれぞれ異なる展開をしていることから今回ユニット工法の積水化学工業の合流となったものと考えられるが、当然積水化学の筆頭株主である旭化成が働きかけたことは疑いようもない。旭化成と積水化学は共に、塩ビ管や管工機材等住宅関連資材に強くライバル関係、住林は国産材・外国産材など建材に強く、三井ホームはカナダ産材パネル材に強いという特色も併せ持つ。
一部では、分譲マンション開発も行っている会社もあるが、殆ど戸建住宅を主力としている4社である。
こうした売上高③④⑤⑥位グループが資材調達で提携したのであった。

共同調達グループ/09年期
/百万円
住友林業
823,810
積水化学工業住宅事業(ハイム)
424,400
旭化成住宅事業(ヘーベルハウス)
409,900
三井ホーム
234,779
合    計
1,892,889

 

西暦
木造
内2×4
96
746,680
92,675
97
584,872
75,785
98
548,239
68,429
99
565,458
77,310
01
548,329
78,768
02
514,395
76,877
03
506,278
79,207
04
529,044
83,920
05
541,960
91,327
06
545,370
97,670
07
556,101
105,824
08
505,825
99,450
09
492,901
104,217

 
09年度の売上高内訳>

共同調達グループ
住宅部門
建材・資材
その他
売上高/百万円
住友林業
406,064
413,995
3,751
823,810
積水化学工業住宅事業(ハイム)
424,400
22,520
487,305
934,225
旭化成住宅事業(ヘーベルハウス)
409,900
60,900
1,082,300
1,553,100
三井ホーム
186,269
24,791
23,719
234,779
合    計
1,426,633
522,206
1,597,075
3,545,914
ビッグⅡ
 
 
 
 
積水ハウス
1,157,095
 
357,077
1,514,172
大和ハウス
959,026
 
731,930
1,690,956

[ 2009年12月 7日 ]
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