アイコン 共同購買組に積水化学参加/住宅産業大型再編の可能性⑤

<第3軸の台頭>
 バブル後半、関東でプレカットを取り入れ、一大勢力を築き上げたパワービルダーと呼ばれた住宅会社が何社も現れた。今まで生き残り上場している会社やセンチュリーホームのように上場していない会社もある。また新興勢力のタマホーム・レオハウスなどの勢力も侮れない。

タマホームは今期2,000億円まで売上高を伸ばすと思われ、三菱商事(キャピタル)も資本参加して支援している。また、アキュラホームのように田舎の工務店を取り込むコンサルティングメーカーも多く存在する。
以上のような第3勢力の特徴は、質もデザインも今では向上しているが、住宅価格の安さにある。価格では、既に既存の大手メーカーと完全に二極化しており、日本の景気の先行きが見えてこない限り、中流以下の層による第3勢力へのニーズは高まっているのが現実である。上流(公務員も上流?) および富裕層向けに大手メーカーは、シフトせざるを得なくなるが、市場はますます狭まるばかり。
大手メーカーは、着工件数減や第3勢力の台頭に、まずは利益捻出とばかり、効率化をはかるため、共同仕入方式導入で4社提携したのである。前門の虎・後門の狼である。
 

[ 2009年12月11日 ]
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