アイコン もう駄目か?「原弘産」/瀬戸際攻防戦続く

本年2月に行った2012 年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債は、100万円につき15万円を提示、60億円のうち59億75百万円の社債権者が応じたが、金融市場が急激に悪化が進んだ当時の世界金融市場の状況と異なり、今日では最悪ながら落ち着いている。

12月21日繰上償還期に入る25億円の社債のうち、23億円の社債権者が償還を求めている。交渉は難航しており、社債権者側も、より良い条件を原弘産側から引き出そうと交渉を
続けていると思われる。原弘産側も前回は会社側から85%OFFを提案したものの、今回は公に提案しておらず見えないが、投資家側はどうにでもなれというというスタンスを取った場合は・・・・・。社債権者も95%OFFでも紙切れになるのであればOKと思われるが、こうした投資家は既に引当金を積んでいると思われ対応が・・・。

同社の09年8月中間期における借入金合計は、226億74百万円、一方資産は246億02百万円あるものの、棚卸資産は166億02百万円、固定資産は50億50百万円であり、これまでの経過から金融機関からそうした資産には、全部担保権がベタベタ設定されてしまっていると思われる。既に純資産は▲19億87百万円の債務超過状態。まだ社債残も51億35百万円あり、内12月21日25億円が繰上償還期に入ったものである。

同社では、21日以降も社債権者と交渉を続けていくとしている。

1.繰上償還銘柄
株式会社原弘産2012年満期ユーロ円建A種転換社債型新株予約権付社債
2.繰上償還予定日
平成21年12月21日
3.繰上償還事由
本件A種転換社債要項における、「5.社債に関する事項(6)本社債の繰上償還(ト)本新株予約権付社債権者の選択による繰上償還」に基づく社債権者からの繰上償還請求の事前通知を受領したものであります。
4.繰上償還に係る事前通知の対象額面金額
2,300百万円(繰上償還価額:額面100円につき100円)

発行原書
(1)発行日: 平成19年12月21日(ロンドン時間)
(2)発行総額: 2,500百万円
(3)未償還残高: 2,500百万円
(4)従来の償還期限: 平成24年11月21日(ロンドン時間)
(5)利率: 本社債に利息は付さない。
(6)行使価額: 1株につき2,442.6円(当初行使価額244,260円)
(7)本新株予約権付社債権者の選択による繰上償還:(ト) 本新株予約権付社債権者の選択による繰上償還(別紙の4頁)本新株予約権付社債権者は、2009 年12 月21 日に、その保有する本社債を額面金額の100%の価額で繰上償還することを当社に対して請求する権利を有する。

お金があれば、2月当時、全社債残について、85%OFFを提案すべきであったろうが、同社の開発マンションはアウトレット市場も買わない物件もあったほどで、資金の余裕もなかったのだろう。まだ棚卸資産166億円を有しており、手持ち分譲マンションは2棟(佐賀と国分)だけ、かなりの転がし用物件をまだ同社は所有している計算になる。こうした土地の再度の値上がりを待つか?
アパマンさんとの関係がなければよいが・・・ふーん。

 

[ 2009年12月18日 ]
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