アイコン ハークスレイの孫会社がディップと業務提携/HOTMOT付き

ハークスレイは、ホットもっとに対抗する肝心な時期に、子会社化をはかったTRNコーポレーションの決算がボロボロになり、ほっともっとの1人勝ちの様相を作り上げてしまった。ほっともっとは以前にも増して店舗を増加させており、ハークスレイの本拠地の関西にも本格進出するのも時間の問題かと思われる。

 今回、TRNコーポレーションの子会社である店舗流通ネットとアルバイトや派遣をネット上で紹介するビジネスを展開しているディップ(マザーズ)と業務提携することになった。 
TRN側は、業務提携につき、店舗の運営委託などで提携している600店舗の人材確保に役立ち、ディップ側は確実に依頼される会社をキープできるメリットがある。
     これまでも取引関係にあり、提携したとしても大した変化はなかろう。
 
<勝負あったか? ハークスレイ×プレナスの斗い>

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
ハークスレイ  10年3月期予想
67,100
600
620
70
hotmot    102月期予想
124,500
7,000
7,320
4,060

     ハークスレイはTRNなどの売上高も入っている。
ほっかほっか亭のハークスレイの持帰り弁当事業の第2四半期(09年9月)連結売上高は、半期163億94百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益は4億98百万円(対前年同期比48.7%減)となっている。売上高を前年同期比10%以上伸ばし、営業段階の利益は逆に48%もダウンさせ、5億円弱しかなく、販管費が大きく伸びている点が気になるところである。(9月中間期の連結売上高344億06 百万円、営業利益△51百万円、経常利益△78百万円、当期利益△3億20百万円)
ハークスレイは、プレナスとの斗いで、新たな東京での展開を、既存飲食店を賃借して第3者に経営委託する事業や商業用不動産を扱うTRNとタイアップ(子会社化)と共にやろうとしたところ、不動産ミニバブルが崩壊して、TRNが大損をコキ、それどころではなくなったのが前期から今期にかけてのことである。
一方、HOTMOTのプレナスの店舗数は、3月~11月までの期間に177店舗新設、48店舗退店があり2,395店舗。うち直営店舗の経営委託制度によるものは137店舗増加して732店舗となっている。この経営委託店舗こそが、売上高・利益の源泉であるほか、ハークスレイや他社店舗に対する戦略店舗になっている。前3月期連結売上高1,198億00百万円で今期も売上高を伸ばす。
東京での戦いは、HOTMOTは、ダイエーからほっほっか亭の東京の営業権を購入した時から進出しており、ハークスレイが進出しても価格のタタキあいとなる可能性が高い。当然タタキ合いとなると、財務基盤や規模が大きいHOTMOTに分があるといえる。一方、HOTMOTは、東京からの効率の良い関東周辺、九州から効率の良い中国地方を攻め立てることができ、ハークスレイ拠点の大阪にいきなり大掛かりに展開することもでき、自由度が非常に大きい。ここまで来ればHOTMOTは全国制覇を当然視野に入れている。
[ 2010年1月15日 ]
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