ハークスレイ/第①四半期 TRN買収の戦略ミスの影響続く
① 持ち帰り弁当事業
店舗展開は、徒に出店は行わず、経済合理性を追求し事業収益力の強化を推進。この結果、持ち帰り弁当事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は、70億59百万円(対前年同期比13.5%減)、営業利益は2億88百万円(対前年同期比76.3%増)。
②店舗委託事業
店舗委託事業は、居抜き業態での出店が進み、安定した顧客基盤を有している。業務委託型店舗は、今後も安定した増加が予想される。しかしながら、外食業界は、消費者の節約志向が依然強く、低価格化による顧客獲得志向が高まるなど、企業間競争が一層激しさを増しており、業務委託先の収益にも大きな影響を与えている。このことにより、業務委託先との中途契約解除が増え、新たな業務委託先との契約を締結するまでの家賃負担等の費用が増加。この結果、店舗委託事業の当第1四半期連結累計期間における売上高は、63億58百万円(対前年同期比12.2%減)営業損失は、▲68百万円(前年同期は営業利益23百万円)。
③店舗管理事業
店舗管理事業は、不動産市況が軟弱となる中で当社グループの持つ情報網を駆使し高い入居率を維持することにより、安定的な収益を確保。この結果、店舗管理事業の当第1四半期連結累計期間における売上高は1億35百万円(対前年同期比27.5%増)、営業利益は45百万円(対前年同期比29.9%減)。
④店舗直営事業
店舗直営事業は、寿司チェーン店の事業改革が順調に推進した結果、収益面の改善を図ることができ、平成20年12月に同寿司チェーンの事業譲渡を受けて以来、初の営業利益を確保。この結果、店舗直営事業の当第1四半期連結累計期間における売上高は12億26百万円(対前年同期比29.5%減)、営業利益は16百万円(対前年同期比69.0%減)としている。
同社は、今では本来の営業エリアである関西地区だけではなく、ほっかほっか亭総本部も傘下としており、東京始め関東地区・旧プレナスエリアの北部九州でも展開が可能であるが、肝心要の出店を暫く見送るとしている。TRN買収の失敗の大きな後遺症が続いているものであるが、一方では同社の本拠地である関西にプレナスが押し寄せており、喧嘩が高じて攻めも守りもタイミングを失したようである。なお、ほっかほっか亭は、プレナスのお膝元福岡県に18店舗ある。
同社は、ほっかほっか亭の(プレナスとの)商標権抗争、プレナス側が独自ブランドを立ち上げざるを得ない状況に追い込まれたことから、その際の経費(看板などの付替費用等)20億17百万円の請求の訴訟を7月13日起こしている。弱り目に祟り目状態。当訴訟の勝敗は別に心証的によろしくない。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第①四半期 | 17,922 | 38 | 131 | 65 |
11年3月期第①四半期 | 15,375 | 174 | 321 | 72 |
前第①四半期比 | 85.8% | 457.9% | 245.0% | 110.8% |
11年3月期予想 | 66,200 | 1,740 | 1,940 | 1,040 |
10年3月期実績 | 66,059 | 43 | 93 | -409 |
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