これでは戦えないハークスレイ/3月期決算赤字予想
過去、プレナスと「ほか弁」の熾烈な戦いとなったハークスレイは、プレナス打倒のため東京進出の足がかり用にお友達となったTRN(飲食店舗の運営・店舗不動産事業)と、お友達の域を越え結婚してしまった。しかし、化粧の濃いTRNとの結婚は、サブプライムローン問題からくる不動産ミニバブル崩壊と飲食不況の直撃を受け剥げてしまった。ハークスレイは離婚もできず、大事な時期の自社本業の活動に制限がかかってしまった。同社のほか弁事業売上高は、全売上高の約半分である。
本業も利益が出ておらず、プレナスの関西攻勢に対し守勢に立たせられるばかりとなっている。同じ釜から出た両社であるが、ハークスレイはプレナスとの徹底した差別化でしか勝負に耐えられないだろう。その差別化の内容が課題である。
(なお、ハークスレイのほか弁事業は、新規出店もしており前期比増加している)
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期前回予想 | 67,500 | 400 | 300 | -500 |
10年3月期今回予想 | 66,059 | 43 | 93 | -409 |
09年3月期実績 | 57,179 | -31 | 10 | -2,355 |
事業領域外の会社を買収したりしたら、経営者も長年の感が機能せず、目測を誤る結果となる。本業一筋である。
[ 2010年5月13日 ]
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