丹青社/リストラに続く新入社員採用
丹青社は、リーマンショックによる急激なる景気後退の影響を受け、昨年9月全社員932名に対して、希望退職者を募り年末を待たず180名を呈よく首切った。また業績悪化の責任を取り、長期政権下にあった渡辺代表も退任。ここまでは、同社の業績を考慮した場合、ある程度納得もできよう。しかし、1月20日には新人採用をHPでUPしている。
10月全社員に対して無差別に行ったリストラであり、何故今になって新たに採用の動きをするのであろうか。リストラされた元社員に合わせる顔はあるのだろうか?
代表交代を発表したが、よく見ると交代時期は2月1日。まだ渡辺体制は続いていた。会長になっても院政をはかるのであろう。
福岡支店も11月、呉服町角の福岡地所が開発したビジネスセンタービルに引っ越している。第2キャナルの内装工事を狙っての引越しならば見上げたものであるが、同ビルは高級オフィスビル、家賃も高そう。何か、やることなすこと歯車があっていないようにも見える。
同社の通期予想は、中間期に較べ人減らし効果もあり営業利益が増加する。しかし最終利益は、特別退職手当が特損計上され▲19億円とより膨らんだ赤字を予想している。
第③四半期/連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年1月期第③四半期 | 47,062 | 653 | 696 | -3 |
10年1月期第③四半期 | 36,232 | -481 | -384 | -2,375 |
10年1月期今回予想 | 51,000 | -280 | -280 | -1,997 |
10年1月期第③四半期 | 総資産 | 純資産 | 自己資本 | 自己資本率 |
2,864 | 8,554 | 8,552 | 29.8% |
※リストラ減員日は11月20日であり第③四半期は従前の社員数。退職者の引当処理は行っている。
中間期/連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年1月期中間期 | 30,955 | 452 | 431 | 129 |
10月1月期中間期 | 24,838 | -310 | -265 | -1,076 |
10月1月期前回予想 | 51,000 | -460 | -460 | -1,060 |
[ 2010年1月29日 ]
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