アイコン 大和システム/第③四半期・自己資本5百万円まで下落

同社は分譲マンションや投資用物件の売却を急ぎ、売上高は前年同期以上となっているが、赤字も拡大している。そのため資本調達資金66億53百万円(資本金+資本剰余金)もほぼ食い潰し、自己資本は5百万円となり、債務超過寸前までに陥っている。

同社は、昨年9月借入金残512億65百万円の返済を平成22年9月30日(2年自動延長付)まで、取引21金融機関に対して承諾を取っている。しかし担保付物件の処理に当たっては当然返済を求められることから、どこまでこうした承諾が担保できるか不明な点も多い。ADRにより債務免除を勝ち取ることも有効な残された方法だと思うが・・・・

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期第③四半期
22,866
-1,398
-2,192
-2,890
10年3月期第③四半期
25,892
-1,552
-2,749
-3,876
10年3月期予想
24,520
450
280
-1,830
10年③月期第③四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
85,513
5
5
0.0%

同社は温浴事業も前期60億円の売上高があるが、原油スワップ取引(前期)も行っており、デリバティブ取引がお好きなようだ。
 
<主要借入先、09/3期末残>
借入先
借入残高/百万円
みずほ
2,680
三井住友
23,926
広島
2,614
関西アーバン
5,135
りそな
2,340
三菱東京UFJ
4,720
池田
2,240
横浜
3,480
住友信託
2,180
中央三井信託
3,180
他含む合計
64,195
   ※09年12月末の借入残は621億13百万円。
[ 2010年2月16日 ]
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