アイコン 幻冬舎の非上場化に、対抗買いしたイザベル・リミテッド 今後どう動く

幻冬舎の見城社長の持株会社であるTKホールディングスが、幻冬舎の株を全部買い取り、幻冬舎を非上場化することを決定、11月1日から12月28日まで1株248,300円での公開買付がなされた。
こうした幻冬舎の非上場化の動きに対して、ケイマン諸島のイザベル・リミテッドが猛然と対抗買い、TKホールディングスの公開買付価格248,300円を、351,000円まで買い進め、株を集めた。
1月7日時点でイザベル・リミテッドは9,729株取得、35.44%の持株比率となった、更に1月20日時点では10,198株まで買い進んでいることが判明している。

その間、イザベル・リミテッドを扱っている証券会社が立花証券であることが財務局への提出資料で明らかになった。くしくもその後株価は下落を続け、公開買付価格を下回るようになってきている。
 幻冬舎としても、1/3以上の株をイザベル・リミテッドが所有しており、重要事項の特別決議には賛同を得るしかなかった。しかし、2月15日開催された幻冬舎の臨時株主総会では、裏取引があったかどうかは定かではないが、イザベル・リミテッド側からは何の抵抗もなく定款変更は行われた。
当臨時株主総会において、全部取得条項付普通株式の取得に関する決議を行っている。
今後の株については・・・必要となる裁判所の許可が予定どおり得られた場合には、全部取得条項付普通株式の株主様が、所有する全部取得条項付普通株式の数に248,300円(TK ホールディングスが平成22年11月1日から当社普通株式及び当社新株引受権に対して行った公開買付けにおける当社普通株式1株当たりの買付価格)を乗じた金額に相当する金銭が各株主様に交付されるような価格に設定することを予定している。
としており、イザベル・リミテッドが所有する株券はそのままいけば、1株248,300円で買取られることになる。

イザベル・リミテッド側にとって、最高値351,000となった同社株の平均調達コストがどのくらいか不明であるが、この間イザベル・リミテッドの代理人弁護士から幻冬舎に対して買取要求もあったされる。しかし、未だかってイザベル・リミテッドが何者か不明のままであり、今後の展開がどうなるかまだ不明なところが多い。立花証券も客であるイザベル・リミテッドがどうなされるかは全くわからないと述べている。
しかし、幻冬舎は今後上場も廃止されることから、イザベル・リミテッドの所有株の買取について、明らかになることもないと思われる。

週間
終値
出来高
2011年2月14日
248,200
80
2011年2月7日
257,000
35
2011年1月31日
267,500
37
2011年1月24日
288,500
51
2011年1月17日
330,000
108
2011年1月10日
288,000
153
2011年1月3日
265,000
100
2010年12月27日
254,500
293
2010年12月20日
265,000
585
2010年12月13日
273,000
511
2010年12月6日
250,000
4,781
2010年11月29日
241,000
3,559
2010年11月22日
220,000
1,914
2010年11月15日
218,500
1,475
2010年11月8日
218,600
3,071
2010年11月1日
218,900
3,350
2010年10月25日
146,000
100
2010年10月18日
147,800
173

[ 2011年2月17日 ]
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