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久保和喜オーナー巻き返しか/あっぷアップのアップル
先般の同社のリリース(久保オーナー(取締役会長)に対して、同社は、久保氏に対する辞任勧告及び訴訟提起準備の決議)を一端停止すると発表した。

前回22日のリリースは高田社長の名前で出されていたが、25日は埴原氏の名でリリースされている。高田代表取締役社長は、24日の同社の取締役会において、代表取締役の辞職勧告を受けて更迭、平取締役(取締役は株主総会の決議事項であり、取締役の解任は取締役会議ではできことから事実上の取締役解任)に落ちた。
理由は、前回リリースが取締役会の了解を得ず、また取締役の不正行為の調査権は、監査役会にあるにもかかわらず、DLA(弁護士)に依頼すると発表したとして、不適切なリリースをしたことから更迭されたものである。当然、久保オーナー兼取締役会長から巻き返しがあったものと見られている。

 
 
代表取締役の異動(平成22 年2月24 日付)
新役職名
氏名
旧役職名
代表取締役社長
埴原 明彦
取締役・海外部長・カーコンサルタントメイプル取締役
代表取締役     
津田 知明
取締役・アップルオートネットワーク代表取締役
代表取締役     
近藤 則明
取締役・営業本部長
取締役
高田 祐二
代表取締役社長・カーコンサルタントメイプル代表取締役社長
同社の残る取締役は2人、久保和喜オーナー(アップルオートネットワーク取締役、A.I.HOLDINGS(HONG KING)LIMITED CEO)と杉本社外取締役(弁護士)である。
 
当問題は、19日に同社が発表した、(実績の殆どないペーパーカンパニーのような)SGIというファンドが、TOBにより同社を取得する旨、同社に打診があり、同社の高田社長他が会社として賛同拒否したことに始まる。
 
その後、SGIは同社に対してTOBを行わない旨連絡をしているが、内部関係者は当SGI公開買い付けに対して、唯一久保オーナー兼取締役会長が賛同していたという。
今回のTOBに真っ向から反対したのが高田社長。先般のリリースでは、久保オーナーに対して、A.I.HOLDINGS(HONG KING)LIMITEDに対する不正資金流出の嫌疑で、久保取締役の調査を開始すると宣言までしていた。
しかし、他の取締役も賛同したものの、その後久保氏から揺さぶられたと思われ、逆に高田社長の更迭に動いたものと見られる。なお、TOB提案は、同社をSGIが100%所有するホールディングス会社にして、子会社群を上場させるというものであった。
某情報通は、久保オーナー自身が、(多くの仕手株と通じ)個人的に手を広げすぎ、資金的に行き詰っているのではないかと話を続け、同社の筆頭株主の久保氏は、SGIという殆ど知られていないファンド会社と裏で組み、SGIのTOBに会社を賛同させ、アップルの持株を売却することで、いろいろな清算をする予定であったので・・・というもっともらしい話をする。
事実は不明であるが、今回の高田社長の更迭こそ、各方面に不安を与えるに相違ないものと思われる。

平成21年6月30日現在
氏名又は名称
所有株式数
割合()
久保 和喜
40,020
32.12
西野 守一 
 1,800
1.44
田中 治雄
 1,447
1.16
名古屋中小企業投資育成
 1,200
 0.96
野村證券株式会社
 1,005
0.81
東京海上日動火災保険
 900
0.72
小田 明
 836
0.67
VTホールディングス
 789
 0.63
埴原 明彦
 660
 0.53
裏川 弘子
 642
 0.52
 49,299
39.56

 
[ 2010年2月25日 ]
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