抗がん剤の「日本化薬」/利益3倍増へ
同社は、機能化学品事業の当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年四半期並みに推移しましたが、電気・電子機器、半導体産業における需要が回復基調にあることや、一層のコストダウンの推進、販売品目の整理、生産拠点の最適化等を進めた結果、期中収益が大きく回復。
医薬事業は、ジェネリック抗がん剤が伸長し、堅調な業績で推移する中、高分子ミセル化抗がん剤の臨床試験用原薬製造設備の建設に着手し、新薬創生を加速している。
セイフティシステムズ事業は、世界各国での減税等による自動車販売奨励策の効果と、中国をはじめとする新興国での需要拡大により、当第3四半期連結累計期間の業績は、前年同四半期に比べ改善した。
以上であるが、特に機能化学品事業の営業利益の改善57.7%増が効している。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年5月期第③四半期 | 102,114 | 8,100 | 6,579 | 1,769 |
10年5月期第③四半期 | 103,876 | 11,699 | 11,618 | 7,220 |
10年5月期予想 | 140,000 | 14,000 | 13,300 | 9,400 |
09年5月期実績 | 134,353 | 9,367 | 8,072 | 3,718 |
医薬品も国内だけが商売先ではない。経済発展目覚しい中国では、外国の医薬品が飛ぶように使用されている。中流・上流層の拡大によりニーズがますま高まっていることが原因であり、一度こうした医薬品を使用すれば、もう漢方では収まりがつかない。中国の中流層以上は既に日本の人口程度に膨れ上がっており、商売の視点をこうした経済発展の目覚しい新興国にも求めるべきである。
[ 2010年3月29日 ]
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