アイコン JCOM争奪戦、後出しジャンケンの住商のTOBにJCOM賛同表明

 どうするKDDI

CATV最大手のJCOMは2日、住友商事が3日から実施するJCOM株のTOBに賛同すると表明。JCOMの筆頭株主はKDDIだが、TOBが成功すれば住商が代わって筆頭株主に躍り出る。
 

2人の花嫁を持ってしまったJCOMは、KDDI・住商とどう生活していくか話し合いしていくようであるが・・・。
 住商がTOB開始を発表したのは2月15日で、JCOMは、検討を重ね3月2日取締役会では全会一致で住商のTOBに賛同することを決定した。JCOMは、住商がテレビショッピングの番組を供給するなど事業上の関係から、今回のTOBが「JCOMの企業価値向上に資すると判断した」と説明している。
 JCOM株の27.7%を保有する住商は3日にTOBを始め、4月14日までに34%を下限に最大40%の取得を目指す。
 一方、KDDIは1月、JCOM株を保有していた米メディア大手のリバティグローバルの関連会社を3617億円で買収、議決権ベースで37.8%のJCOM株を取得、NTTに対抗する動きを見せていた。
 JCOMの育ての親である住商が筆頭株主になれば、KDDIがどう動くか・・・。大阪人と京都人の腹の探りあいになろう。それにしてもKDDIは3617億円という巨費を投じており、TOBが成立してJCOMが住商ペースで経営されても生半可な妥協はしないものと思われる。いっそのこと、KDDIが住商に5000億円で持株を売却したら面白いが・・・。
 

[ 2010年3月 3日 ]
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