三井松島産業/豪州完全子会社の石炭採掘力強化・株価は超割安
世界経済が落ち込んでいることから、鉄鉱石価格は当然下落すると思われたが、世界の8割を牛耳るブラジルの「リオドセ」、オーストラリア・イギリスの「BHPビリトン」と「リオ・ティント」の鉄鉱石3大メジャーが逆に値を上げようとしている。当然それに連れて石炭も市場価格が高値で推移するものと思われ、同社に大きな利益をもたらすものとなる。
今回、三井松島産業は、豪州で石炭採掘する完全子会社のMITSUI MATSUSHIMA INTERNATIONAL PTY.LTD.の機械投資に対して、優先株式を引き受けることで45億円供給すると表明した。当然生産量が増加しようが、国内の鉄鋼生産は大幅な需要減で低迷しており、同社も今期は売上高が半減する。しかし、前期から石炭の市場価格が大幅に上がったことにより、営業利益はそれほど落ち込んでおらず、今後景気回復で鉄鋼生産が少しでも増加すれば、同社の業績に与える影響はすごいものとなろう。2年後の株価は水準を全く変えたものになると見る。2010年3月9日176円。
連結/百万円 | 2007年3月期 | 2008年3月期 | 2009年3月期 | 2010年3月期予 |
売上高 | 53,210 | 75,097 | 107,691 | 53,000 |
営業利益 | 1,982 | 1,182 | 6,441 | 4,000 |
経常利益 | 1,505 | 837 | 4,251 | 4,200 |
当期利益 | 716 | 2,367 | -1,251 | 3,000 |
総資産 | 49,992 | 53,439 | 45,775 | |
自己資本 | 11,619 | 13,813 | 9,040 | |
資本金 | 6,324 | 6,324 | 6,324 | |
有利子負債 | 25,200 | 23,100 | 24,951 | |
自己資本率 | 23.20% | 25.80% | 19.70% |
[ 2010年3月10日 ]
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