アイコン ドバイ噴火で大林に続き、大成・鹿島・三菱重工など今期どう処理するのか

現地報道によると(昨年11月)ドバイのプロジェクト関連工事を請け負った日本の建設会社が深刻な債務問題を抱えていると大塚聖一・在ドバイ日本総領事がThe National(アブダビの新聞)の取材に対して次のように語ったとされる。
建設ブームに湧いたドバイで、日本企業はドバイ・メトロやパーム・アイランドなど大規模プロジェクトで重要な役割を果たしたものの、いまや工事代金の未払い問題に直面している。

メトロ建設で陣頭指揮をとった三菱重工(MHI)や、大成建設もそうした企業の例だ。2005年5月、MHIを筆頭に三菱商事、大林組、鹿島建設およびトルコのYapiの5社からなるコンソーシアムがメトロの「レッドライン」の計画・開発をDh124.5億(25.07円換算で3,121億円)で受注し、翌年には「グリーンライン」の建設もDh40.8億(同1,022億円)で受注したが、MHI中東駐在員事務所によると、まだ支払いを待っている状態だという。なお、MHIは中東全域で総額1,500億ドル(90円換算13兆5千億円・・長期間のプロジェクト工事ならば妥当性あるが大きすぎでは・・・)の工事を請け負っている。
大成建設も、ドバイほかUAE国内の多数プロジェクトに関与したが、数10億ドルの債権を回収できていない。ドバイ道路交通局から道路やインターチェンジ建設の支払を待っているほか、パーム・ジュメイラのタワーやトンネル建設、パーム・ジュベルアリのインフラ構築などでナキールに多額の債権がある。UAE以外でも、今年初めにジブチにオープンしたジブチ・パレス・ケンピンスキの建設費用も未払となっている。
大塚領事によると、日本政府はドバイ政府と債権問題について協議することも、影響を受けている企業への財政支援を検討することもしていない。総領事館としては友好的な解決を望んでいる。「これまでドバイ政府からいわゆる公的資金を求めるような公式要請は受けていないが、もし日本政府の関与を求めるならば、真剣に検討しなければならないだろう。」
以上の情報と24日大林が発表した内容とは幾分異なるが、おおよそ似たり寄ったりであろう。なお、当記事の内容について各ゼネコンへの確認はしていない。

 

ドバイはイスラム世界である。旅行者は注意を。
① 昨年11月27日の深夜、ジュメイラ・ビーチ・レジデンス(Jumeirah Beach Residence)のレストラン「Bob's Easy Diner」で、イギリス人カップルが公の場でキスしたり身体を触ったとして逮捕され、懲役1ヶ月とその後の国外追放、さらに飲酒によりDh1,000(約25,000円)の罰金刑。
② アジマン(UAEの首長国)で26歳のモロッコ人男性(仮にAとする)が、自室で飲酒したとして逮捕され、罰金Dh1,500(約37,000円)と鞭打ち80回、その後の国外追放の刑。
 

[ 2010年3月25日 ]
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