アイコン 豊田合成/佐賀工場(武雄市) LEDの一大生産拠点化へ

豊田合成は、LEDの現行50億個(年間)生産を、2013年3月期までに100億個まで倍増させることを明らかにした。同社は、豊田自動車の部品メーカーであるが、自動車部品は自動車の販売台数が世界不況で落ち込んだことから苦戦している。 

佐賀工場(佐賀県武雄市若木町)では、製造していた自動車部品製造を若宮工場(福岡県宮若市)や小倉工場(北九州市)に昨年既に移管、空いた工場にLED生産用の3,000㎡規模のクリーンルームを増設して生産を行い拠点化する。同社はこれまで愛知県稲沢市の平和工場でLEDを生産、佐賀工場で検査をしていた。
同社は、国内のLED生産では、日亜化学工場とともに最大手であり、世界シェアーも豊田合成は10%有し、パソコンのバックライトのみでは世界シェアーの60%を有する。LEDの市場はパソコン用・液晶テレビ用・照明用へと急拡大していることを踏まえ、増産体制に入る。
同社の強みは、LEDのチップから製品まで一貫生産していることにあり、佐賀工場のLED生産により世界の市場シェアーを15%~20%に引き上げる計画である。
同社の2011年3月期の設備投資額は、開発費も含めLEDの設備投資を主に100億円規模になり、9月までに佐賀工場のクリーンルームを完成させる計画である。
佐賀工場は、現行150名体制からLED生産を開始することにより100名増員する計画である。
 

[ 2010年4月26日 ]
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