アイコン 日東電工と興和、アルツハイマー症の経皮吸収型製剤を共同開発へ

粘着テープ大手の日東電工と医療用医薬品メーカーの興和は19日、アルツハイマー型認知症の治療薬について、薬の成分を皮膚から体内に取り込む経皮吸収型テープ製剤の共同開発契約を同日締結したと発表した。2017年度に国内での製造販売承認を目指すとしている。こうした開発努力が日本の医薬品を世界に高める原動力となろう。

スイスのノバルティス(チバガイギーとサンドが合併したスイスの医薬品大手)は既に同種のパッチ剤を世界に先駆け販売しており、アメリカでも承認され販売している。ノバルティスは日本では小野薬品と提携、同製品も小野薬品を通して販売される日も遠くないと思われる。医薬品は既得権重視の旧厚生省による鎖国政策時代が長かったため、世界をリードする医薬品があまりにも少ない。今でも新薬品開発においては縦割り行政でなかなか承認されないお国柄であり、海外有力薬品も承認検査に明け暮れなかなか日本に導入されないのが現実である。

[ 2010年4月20日 ]
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